＊ ページ48
.
エースは処刑台で俯き、歯を食い縛る。
“エース〜〜！！！俺は死んでも助けるぞォオ！！！”
“お前を傷付けた奴ぁ誰一人生かしちゃおかねぇぞエース！！”
“待ってろ！！！今助けるぞォォオ！！！”
閉じていた目をゆっくりと開くエース。
「……どうした」
その様子を見ていたガープが話しかける。
「……もう、どんな未来も受け入れる。差し延べられた手は掴む……！！俺を裁く白刃も受け入れる……」
「もうジタバタしねぇ。皆に悪い」
目の前に広がる戦場を眺めながら、腹を括ったエースはそう言葉にしたのだった。
ガープとセンゴクは黙って聞いていた。
,
「センゴク元帥！新世界の海賊達の動きに変化が！」
「……ああ。左右へ逸れたな……」
「奴ら軍艦を襲い始めました！！！」
「良い読みじゃ…勘づいたな？白ひげ」
「……つまらん誘導にも乗らんか…少々野暮だったかな…だが、勘を働かせて防げるものじゃない……！！」
.
刻々と迫る処刑時刻を前に、次々と明らかになった衝撃的な事実───
鉄壁の大監獄“インペルダウン”で、まさかの200人を超える大脱走劇と、戦場へ雪崩れ込む名だたる凶悪な囚人達。
目の前に映し出されるのは、まるでこの世とは思えぬ光景。
世界の歴史を塗り替える程の、まさに頂上決戦！！
世界中の人々はただ息を飲み、ここに託された揺れ動く未来を見守ることしか出来ない───
.
「元帥殿。準備が整いました」
「湾岸の作動準備もか」
「はい。全て」
「あいつら……！！エースに何する気だ！？まだ時間じゃねぇぞ！！！」
「直ちに映像電伝虫の通信を切れ！！」
「我々に対し、世界が不信感を持っては困る。生温い世間には少々刺激が強すぎるだろう。───これから起きる惨劇を、何も世界へ知らしめる必要など無い」
「本当にエースの処刑早める気だ！！エース〜〜！！！」
「数時間後──世界に伝わる情報は、我々の“勝利”。その2文字だけで良いんだ」
『……くまさん……！！』
その光景を前に、ギリ…と歯を食い縛るAだった。
「さァおめぇら！！！待ちくたびれたぜ！やっと出番だ！！！」
パシフィスタの大群を連れた戦桃丸が檄を飛ばしていた。
開戦より約1時間半の死闘を経た頃───海軍が大きく仕掛ける。
戦争は急速に流れを変え、最終局面へと一気に雪崩れ込むのだった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 265人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Miho／ミホ(プロフ) - 今出ている話を全て読ませていただいたんですが、最高に面白いです…!!!!オリジナルキャラの蘇芳がめちゃくちゃ好きです！物語も面白くてドキドキしました！これからの更新楽しみにしています！頑張っください！！ (2022年8月17日 20時) (
レス) @page20 id: 42a2ebe18e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：斉和 x他1人 | 作成日時：2022年5月21日 23時
