海軍本部一等兵の日常(ティータイム)2【ONE PIECE】

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「“当時、我々は目を皿にして必死に探したのだ。ある島に“あの男”の子供がいるかもしれない、と”」

「“CP(サイファーポール)の微かな情報とその可能性だけを頼りに、生まれたての子供、生まれてくる子供、そして母親達を隈無く調べたが見つからない……

それもその筈。

お前の出生には母親が命を懸けた、“母の意地”とも言えるトリックがあったのだ…！

それは我々の目を、いや、世界の目を欺いた！！”」


センゴクは一つ息を吸い、話を続けた。


「“南の海(サウスブルー)に“バリテラ”という島がある。

母親の名は“ポートガス・Ｄ・ルージュ”

女は我々の常識を遥かに越えて、子を思う一心で実に２０ヶ月もの間、子を腹に宿していたのだ！！

そして、お前を生むと同時に力尽き、その場で命を落とした”」



「“父親の死(・・・・)から１年と３ヶ月を経て…世界最大の悪の血を引いて生まれてきた子供。それがお前だ。知らん訳ではあるまい…！”」





「“お前の父親は“海賊王”ゴールド・ロジャーだ！！！！”」





「「「「「「「「！！！！？？」」」」」」」」


周囲が騒々しさを増したが、あまりに衝撃的な事実で海兵達は段々と沈黙した。


「“２年前か…お前が母親の名を名乗り、“スペード海賊団”の船長として卓抜した力と速度でこの海を駆け上がっていった時、我々はようやく気づいたのだ。

……ロジャーの血が絶えていなかったことに！！”」

「“だが、我々と時同じくして“それ”に気づいた白ひげは、お前を次の海賊王に育て上げるべく、かつての好敵手(ライバル)の息子を自分の船に乗せた…！”」

「違う！！！俺がオヤジを海賊王にするためにあの船に…っ」

「“そう思っているのはお前だけだ。現に我々が迂闊に手を出せなくなった。お前は白ひげに守られていたんだ！！！”」


酷く驚いた表情をするエース。


「“そして放置すれば必ず海賊次世代の頂点に立つ資質を発揮し始める！！！だからこそ今日ここでお前の首を取ることには大きな意味がある！！！”」





「“たとえ白ひげとの全面戦争になろうともだ！！！”」





多くの海兵がセンゴクの言葉に雄叫びを上げる。海兵達の気迫につられて大地も奮えていた。

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