＊ ページ33
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(……確か、麦わら君はドラゴンの子……
(……火拳は、一体誰の子なんだ……？)
Aの胸中を知る筈もなくガープとエースは会話を続ける。
「…だけど……！！俺は
「………」
「───碌でもねぇ父親の方の半分の血は願い下げだ……何の記憶も……何の恩もねぇからな…」
「───まぁ…そうじゃろうが…あいつはあいつでなぁ………」
「だからよ……ジジイ」
“今、死ぬには惜しいな小僧……”
“………！！？”
“この海で俺の名を背負って、好きなだけ暴れてみろ……！！”
“俺の息子になれ！！！”
「俺のオヤジは………白ひげ１人だ……！！！！」
「……」
二人の話が終わり、Aは檻に近付く。
『───全く…。心配しましたよ。ジンベエさん』
ジンベエはその言葉に視線を落とす。
しばらく黙っていたらエースが会話に割り込んだ。
「───お前誰だよ」
Aはエースに目線を動かす。
『ああ！初めまして。海軍本部軍曹のAです。ガープ中将に連れられてここへ来ました』
この暗い暗い地獄の底に、似つかわしくない柔和な表情を見せる海兵にエースは思わず悪態をつく。
「………はっ暢気な奴だな」
「……すまんのう、エースさん。二人で話をさせて貰えんか？」
エースはジンベエを見る。そのままこくりと頷いた。
「……まさかこんな地獄の底で会えるとは思わんかったのうAさん」
『そうですね……ジンベエさんとはいつも必ず“太陽”の下で会ってましたから』
────“タイヨウ”。
その言葉を聞き、ジンベエは思い出す。
───暖かい陽光。小鳥のさえずり。
穏やかに吹く風に、木々が優しく揺れる。
いつもの場所で、いつもの面子で。
Aの作った美味しい菓子に、Aが淹れた美味しい飲み物。
あの時だけは時間がゆっくりと動いているのでは無いかと思う程、楽しくて……大切だった。
最後にAの優しい笑顔が脳裏に浮かんだ。
「……そうじゃな」
その笑顔がある人と重なったことは秘密にしておこう。
『……んー。まどろっこしい言い回しは面倒なので、単刀直入に言いましょう』
突然の言葉に内心驚くジンベエ。意を決して続きを促した。
『例え、海軍と海賊で立場が違うとしても、貴方は私の大切な友人です』
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Miho／ミホ(プロフ) - 今出ている話を全て読ませていただいたんですが、最高に面白いです…!!!!オリジナルキャラの蘇芳がめちゃくちゃ好きです！物語も面白くてドキドキしました！これからの更新楽しみにしています！頑張っください！！ (2022年8月17日 20時) (
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作者名：斉和 x他1人 | 作成日時：2022年5月21日 23時
