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『あ、サウロ中将がよく仰ってた言葉でいいなと思った言葉があるんです！
“笑ってると幸せになれる”
これって一見簡単な様で、難しいことだと思うんです。
だって人生って楽しいことばかりではないじゃないですか。
苦しくて辛い時も、寂しくて不安な時もある。
でも、そういう時こそ笑うんだと。
楽しいから笑うんじゃなくて、笑うから楽しいんだと。
“生きていこう”って思えるんだと。
……お会いしたことは無いですけど、サウロ中将のそういう“優しい心”が私はとても好きだと思いました。
いやぁ、お会いしたかったなぁ……』
「“……”」
『？クザンさん？』
クザンの反応が無いので、ふと電伝虫を見ると、電伝虫の目から一粒の涙が溢れ落ちた。
『！』
説明しよう！電伝虫というのは受話器に向かって話をしている人間の感情や表情を真似をしながら声を伝えてくれるのだ！あ、周知の事実でしたか！失礼しました！(唐突)
『え、えええ…ク、クザンさん？もしかしてない「“そんなわけあるか”」いや、鼻啜ってますよね？？？』
どこで強がってるのこの人。ときめいてしまうだろこのやろう。
『……サウロ中将は幸せですね。貴方のような友達思いの友人に出逢えて』
「“……お前、こんなおっさん泣かせてどうしたいの”」
『え、言いたいことしか言ってませんけど……』
すると突然、クザンは大きく深呼吸をした。
「“はぁーーー……ようやく少しだけ肩の荷が降りたかな”」
『麦わら君と一緒なら絶対大丈夫ですよ』
「“……何故言い切れる？”」
『んー。ただの“女のカン”ってやつです！
あ、戻ったらご飯連れてってくださいね！
約束！忘れてないですよね！？
サカズキさん落ち着かせるの大変だったんですから！』
「“ふっ……はいはい”」
『じゃあ無事、帰って来られるのをお待ちしてます』
「“ああ”」
そして、そっと受話器を置いた二人だった。
必ず
俺もいよいよ所帯を持つ時か？
………。
「Aがいい。………なんて、な」
クザンの呟いた言葉は、誰の耳にも届くことはなく潮風に拐われていったのだった。
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Miho／ミホ(プロフ) - 今出ている話を全て読ませていただいたんですが、最高に面白いです…!!!!オリジナルキャラの蘇芳がめちゃくちゃ好きです！物語も面白くてドキドキしました！これからの更新楽しみにしています！頑張っください！！ (2022年8月17日 20時) (
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作者名：斉和 x他1人 | 作成日時：2022年5月21日 23時
