TIME.19 ページ23
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あれから1週間以上が経ち───海軍本部のとある一室。
ぷるぷるぷる
一匹の電伝虫が鳴る。
ガチャ
そして、近くにいた人物がその受話器を取った。
『…はい。A』
「“あ、A?クザンだけど”」
『クザンさん!…大分久々な感じがしますね』
「“そうだな”」
Aは椅子から立ち上がり、窓の外を見た。
『……麦わら達はどうでした?』
「“あー完敗。ボロ負けよ、
『“大将”とあろうお方が、そんな軽く敗けを認めちゃ駄目でしょう』
くつくつと笑うAにクザンはつられてふ、と笑う。
そして、一つ息を吐き、話を続けた。
「“………俺は今回、オハラの全てに
『…はい。ようやく“
「“!…知ってたのか?”」
『はい。まあ、私が入隊する前のことなので大まかにですが。
オハラで起きたこと、ニコ・ロビンのこと。
あと、それから───
“サウロ中将”のことも知ってました』
「“!”」
『貴方の前なので内容は伏せますが、当時、本部内で散々な言われようだった“サウロ中将”という方に興味が湧きまして。調べたんですよ』
「“…どこに興味が湧いたんだよ”」
『え?単純に“
ほら、噂ってやっぱりその人のごく一部分だけを切り取って、いい意味でも悪い意味でも色んな方向に広がっていくじゃないですか。
それが私の中でなんか違う気がして、当時、サウロ中将の部下だった方達に話を聞きまくったんです。
それで、話を聞いていくと、人となりが段々と分かってきました。
私が聞いたサウロ中将はとても優しくて、仲間思いで。
でも、ちょっと笑い方が独特で。
あ、確か“デレシ”でしたっけ?初めて聞いた時は思わず笑っちゃいました』
ふふっと優しく微笑むA。
そして、目を伏せ、落ち着いた声色でこう言ったのだった。
.
.
『───そして、“正義”とは何か。と、貴方と同じ悩みを持っていた人だと分かったんです』
「“……”」
クザンはAの言葉を聞き、目を見開いたのだった。
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Miho/ミホ(プロフ) - 今出ている話を全て読ませていただいたんですが、最高に面白いです…!!!!オリジナルキャラの蘇芳がめちゃくちゃ好きです!物語も面白くてドキドキしました!これからの更新楽しみにしています!頑張っください!! (2022年8月17日 20時) (レス) @page20 id: 42a2ebe18e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:斉和 x他1人 | 作成日時:2022年5月21日 23時