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「────よし、海岸に着いた。ここが年に一度、引き潮で道の出来る場所だな。まぁ〜…たまには労働も良いもんだ」
「ほんとだいい気持ちだ!!お前なかなか話せるなー!!」
『……』
「……A、今のはサカズキには言わないでね?」
『………』
「ねぇ?」
すると、トンジットさんがチーズを礼にと差し出すと、長鼻君がやめろと突っ込んでいた。
あー…正規の手順で作ってないんだろうなぁ…多分。(正解)
「結局打ち解けちゃった…」
『ははっほんとだね』
「───で?どうすんだ?このままおめぇが馬も家も引っ張って泳ぐのか?」
「んなわけあるか……少し離れてろ」
クザンはチャプ…と音を立て、海水に手を浸した。
すると突然、海の主が現れる。
ギュアアアア!と叫び、補食しようと大きな口を開け迫る。
麦わら達がクザンに向かって逃げろと叫ぶが、慌てる様子無くクザンは言葉を発した。
「─────“
その一言で目の前に広がっていた海が、一瞬で凍り付いた。
「「「「!!!?」」」」
「悪魔の実!!!」
「海が凍った…!!!」
「
───これが海軍本部“大将”の
「フー…」
『……いつ見ても綺麗な能力だなぁ』
Aは小さくそう呟いた。
「───一週間は持つだろ……のんびり歩いて…村に合流するといい……少々冷えるんで……温かくして行きなさいや……」
「………夢かこれは…」
「海が氷の大地になった…!!なぁシェリー…海を渡れる!村の皆に会えるぞ!!!10年振りだ……!!!」
ヒヒー…ン!!とシェリーが鳴いた。
「あんた!!ありがとうなぁ!!!ありがとう!!ありがとう!!!何ちゅう奇跡だ!!!」
「ありがとうなぁーーー!!!」
トンジットは涙ぐみながら、喜びを現す様に両手で大きく手を振った。
クザンは背を向け、その声に応えるために手を上げたのだった。
『ははっ照れ隠しですか?』
「……うるさいよ」
麦わら達がトンジットさんと最後に談笑していた。
「はーーーっ…良かった良かった」
麦わら君はトンジットさん達を見送って、ほっと胸を撫で下ろす。
そして、長鼻君と麦わら君が寒い寒いと腕を擦りながら、陸に戻ってきた。
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Miho/ミホ(プロフ) - 今出ている話を全て読ませていただいたんですが、最高に面白いです…!!!!オリジナルキャラの蘇芳がめちゃくちゃ好きです!物語も面白くてドキドキしました!これからの更新楽しみにしています!頑張っください!! (2022年8月17日 20時) (レス) @page20 id: 42a2ebe18e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:斉和 x他1人 | 作成日時:2022年5月21日 23時