TIME.18 ページ19
.
『……お。島が見えたけど、霧がすごいな……』
数時間後、クザンのビブルカードを頼りにボードで海を滑走していると、島影が見えてきた。
霧が深いため、慎重に近付くA。
『うわぁ……見渡す限りの大草原だ……』
Aは島に上陸し、早速、見聞色の覇気を使った。
(10時の方角に大量の人の気配…何かやってるのかな……あ、こっちの方角に人と動物の気配と……青雉大将発見、と…)
Aは直ぐ様、クザンのいる方角へと歩みを進めた。
.
『……何やってんだあの人』
遠くからだが、クザンの姿を見付けたAは訝しげな表情をした。
いや…だって人ん家の玄関の前で立ちながら寝るって……本当どういうことなんだろうか。意味が分からないし、分かりたくもない。
ふと気付くと、遠くの方から若い男女6人と動物1匹が馬とおじいさんに近付き、何やら話し込んでいた。
『……あの顔は』
.
家の中に入ろうとしたおじいさんが、クザンにぶつかる。
「うお!!何だこれは……」
「人!?ここにずっといたの!?」
おじいさんとオレンジ色の髪の子が驚いた。
「んん!!?何だお前ら」
「おめぇが何だ!!!」
「木かと思った……」
すると、クザンの顔を見た黒髪の女性が顔面蒼白になり、その場にどさっと崩れ落ちてしまった。
「ん?」
「はぁ…はぁ…!!……え!!?」
異変に気付いた仲間達は声をかけるが、彼女の耳に届くことはなかった。
「……あららら。こりゃいい女になったな……ニコ・ロビン」
「ロビン!!どうしたんだ!!!知ってんのか、こいつの事!!
!」
未だに呼吸を乱す黒髪の女性────もといニコ・ロビン。
「昔……ちょっとなぁ……」
ただならぬ雰囲気に臨戦態勢をとる男性陣。
「……あららら。まーまー、そう殺気立つなよ兄ちゃん達……別に指令を受けて来たんじゃねぇんだ。天気が良いんでちょっと散歩がてら……」
「指令だと!!?何の組織だ!!!」
髪色が緑色の青年────確か……海賊狩りのゾロ君、だったかな。……ふむ。勘が宜しい様で。
というか待って。天気が良いから散歩て!あの氷野郎マジ砕くぞおい!!
「海兵よ。海軍本部“大将”青雉」
「「「「大将!!??」」」」
「た…“大将”っておめぇ…!!!ど…どんだけ偉い奴だよ」
金髪君がたじろいだ。
265人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Miho/ミホ(プロフ) - 今出ている話を全て読ませていただいたんですが、最高に面白いです…!!!!オリジナルキャラの蘇芳がめちゃくちゃ好きです!物語も面白くてドキドキしました!これからの更新楽しみにしています!頑張っください!! (2022年8月17日 20時) (レス) @page20 id: 42a2ebe18e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:斉和 x他1人 | 作成日時:2022年5月21日 23時