77.夕焼けとアクアマリン ページ29
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｢ごめん、お待たせ｣
指定した公園に向かうと、もう既に到着していた北斗。
学校帰りに直で来たのか、彼も制服姿だ。
北斗｢お疲れ様。手応えはある⋯？｣
｢バッチリ！｣
北斗に向けてピースサインを送ると、｢だと思ったよ｣と犬歯を覗かせて笑った。
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秋と言えど、冬がだんだんと近付いてきて、空はだんだん高くなってきて。
この公園にはイチョウの木が生えていて、落ちた葉っぱが地面を黄色く彩っていた。
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北斗｢景色いいね、ここ｣
｢でしょ？ここで大我と焼き芋してめちゃくちゃ怒られた｣
柵越しに、丘の下の景色を眺める。ここからだと、麓にある港まで見えて、夕日がキラキラと海を照らしていて幻想的。
ポーっと船の汽笛が鳴る。
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北斗｢あのさ｣
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北斗｢俺にもまだチャンスある⋯⋯？｣
｢⋯⋯⋯⋯⋯え？｣
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その時。
大我のとは違う、爽やかな香りが私をそっと包んだ。
そっと、そーっと。割れ物を扱うかのようにそっと。
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北斗｢⋯にし、Aがどれだけ京本のことが好きか、分かってる。でも⋯！！｣
私を抱きしめる手がグッと強くなって、更に私を強く引き寄せた。
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北斗｢でも、俺も負けないくらいAのことが好きだってこと、分かって欲しい。俺にもチャンスくれませんか｣
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あんじゅ(プロフ) - えみりーたさん» 嬉しいコメントありがとうございます♡本当にお待たせしました〜(TT)次回の更新もお楽しみに！！ヽ(*´∀｀)ノ (2022年8月10日 23時) (
レス) id: b8ed25930e (このIDを非表示/違反報告)
えみりーた(プロフ) - はじめまして。ずっと更新待ってました！切ない展開に、胸が締め付けられてます。この後どうなるのか、ますます楽しみになりました。期待してます！ (2022年8月10日 22時) (レス) @page8 id: d4d342cc13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんじゅ | 作成日時：2022年8月10日 19時
