Ψ後の晩餐4

第179χ ページ49

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｢Aー朝だよ！起きて！｣

｢んん……眠い……｣

｢昨日何時に寝たの？｣

｢0時くらい…………かなぁ……｣

｢えー何してたの？｣

｢斉木くんと…………｣


寝ぼけながらそこまで言ったが、閉じ込められた事がバレるとどうやって出たのか絶対聞かれると眠たいながらに思考が働いた


｢斉木くんと？｣

｢色々してた…………｣

｢えぇ？！なになに？！何してたの？！｣

｢うぅ……うるさいよゆめのちゃん……何もしてないよ〜……｣

｢色々って何！｣


朝からこれは流石に鬱陶しい……


｢う、UNOしてた……｣

｢……なーんだ、つまんね｣


浴衣を脱ぎ、下着姿で私服をガサガサ漁っていたゆめのちゃん

私はもう少し寝よう


心地良く再度眠りに着こうとした瞬間、ノックが鳴り秒でドアが開いた


｢朝飯食いに…………えええ？！｣

｢ぎゃああああ！！海藤くん？！｣

｢あぁっ……えと……！！ごめん……！！知らなくて……！！｣

｢ノックの意味ないだろがい！！｣

｢お？何やってんだ？朝飯食いに行かねぇん｢お前は来んな！！｣


そう言いながらバンッとドアを閉めた


…………うるさくて寝れない……
もう目覚めちゃったよ……

というかお前は来んなって……
海藤くんは良かったんかい
燃堂くん可哀想すぎるよ…………

なんだかジワジワきて、面白くて笑った
着替え終わったゆめのちゃんは怪訝な顔してたけど


その後起きて、朝食を食べて、帰る支度をした

帰りのバス、斉木くんが通路を挟んで向こう側で1人頬杖をついて目を閉じていた

疲れ取れてないんだろうな
私のせいだ

寝てるのはわかってるし聞こえて無くていいんだけど…………


(昨日はごめんね、私のせいで……ありがとう斉木くん)

《別に》


返事が来ると思わず、ハッと斉木くんの方を見た

斉木くんは片目を開けて、フッと笑う


ずきゅーん

カッコよすぎる


｢好き…………｣

｢え？何が？｣


ハッ……！！思わず声に出てしまった
ゆめのちゃんは片眉を下げてこっちを見る

バスがちょうど止まり、外の風景が目に入った
とりあえず外を指そう！


｢あ、ほ、ほら！！風景すごく好き……！！｣

｢…………建設中のダムじゃん。あ、今そこの仮設トイレからおっさん出てきたね｣


…………もう何でもいいよ…………
ダムスキナノワタシ…………

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