第161χ ページ31
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クリスマスイブ
今年も斉木くんの家にお呼ばれしている
ちゃんとプレゼントも用意したし、おっけい!
一昨年は災難だったなぁって去年思ってたなぁって今年思う
高校2年生の時か……懐かしい……
ってあれ?今も高校2年生……ん?
違ったっけ?あれ?
……まぁいいや
1人で考え事をしていたらもう斉木くんの家の前だ
って言っても隣に住んでるから考え事をしなくてもすぐ着くんだけど
相変わらずクリスマスは派手な家だと目をチカチカさせながらインターホンを押すと、バタバタと音が聞こえ、ドアが開いた
「Aちゃん待ってたわよいらっしゃ〜い!」
「こんばんは!」
「こんばんは〜、上がって上がって!」
「お邪魔しま〜…………ん?」
突然クラッカーを渡され、頭に?が浮かんだ
「リビングに行ったら、一緒に"メリークリスマス!"ってくぅちゃんにクラッカー鳴らしましょ!きっとびっくりするわよ!」
「普通にもうバレてると思うよママ……」
私もバレてると思うけど、まぁサプライズなわけじゃないし、やろーっと
こっそり上がって、リビングに3人並んだ瞬間にクラッカーの糸を引いた
「くーちゃん!!」
「ンメェリィィ〜クリスァスッ!!」
「メリークリスマース!!」
シーンとなり、斉木くんが居ないことに気がついた
「…………」
「…………」
「……あれ?楠雄は……?」
「あ!もしかして燃堂くん達と遊びに出かけたんじゃ……」
「何ィ?!あの楠雄が?!」
「斉木くん遊びに行っちゃったのかぁ……」
まぁ、クリスマスは一緒に過ごそうって約束してたわけじゃないしね……
「クリスマスは毎年家族で過ごすのが家の習わしなのに……!あの野郎……なんて事だ……あの…………」
珍しくお父さんが……っ
「あひゅう〜」
……あれ
怒っていると思ったら2人で泣き出してしまった
「お父さん?!お母さん?!」
「くーちゃんにもクリスマスを一緒に過ごす友達ができたのね……」
「あぁ……あの独善的で利己的でエゴイストで人を猿程度にしか思ってないアイツが友達と……!」
「………………」
「母さん、Aちゃん、乾杯しよう……クリスマスと……楠雄の成長に……!」
「は、はあ…………」
「もう1回クラッカー鳴らしましょ」
……まぁ、斉木くんは確かにいい友達がいっぱいだしね
いなくてちょっと寂しかったけど、私も嬉しい!
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まつり(プロフ) - 点P撲滅隊リーダー兼隊長兼事の発端者。さん» 読んで下さってありがとうございます!糧になりますー(*´˘`*)頑張ります!! (2021年4月23日 6時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
点P撲滅隊リーダー兼隊長兼事の発端者。(プロフ) - 更新頑張って下さい!! (2021年4月23日 0時) (レス) id: 162be80354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まつり | 作成日時:2021年3月5日 9時