第160χ ページ30
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「またね、ゆめのちゃん!」
「月曜日ね〜!」
「お邪魔しましたー!」
「はーい」
ドアが閉まると、一気に緊張感が抜けた
「ふぅ……」
《良かったな》
「うわ?!びっくりした……」
すぐ後ろから声をかけられ肩が跳ねた
斉木くんがそう言うって事は、ゆめのちゃんの心の声を聞いてたのかもしれない
「ここでずっと待っててくれたの?」
《いや、家でコーヒーゼリーを食べてた》
「……そうですか……」
《玄関に入ったあと大賀さんが君に抱きついているところは透視でわかったからな》
「あーなるほどね……結局仲直りできたんだぁ〜」
《へぇ》
ゆめのちゃんの悩んでいる原因は私が思った通りだった
ただ、前に海藤くんの事を好きな子がいると軽く言った事があった
知予の名前は出さなかったし、ほんとに軽くだったから私は覚えていなかったけど、ゆめのちゃんはそこを気にしていたらしい
私に話したら私がごちゃごちゃになるんじゃないかとか、その子の気持ちを考えたら……と
海藤くんが自分に興味が無いのも知ってるし、私は好きって思うままでいいって
誰かに言えばいずれ海藤くんに届いてしまうかもしれないし、そっとしておいて欲しかったみたい
やっぱり私が全部悪かったんだ
そう思って全力で謝罪した
斉木くんに相談してしまった事も含めて
まぁ斉木くんはそういうの言いそうな人じゃないからいいよ別にって笑ってくれた
好きって思うだけでいいから、誰にも言いたくない
ちょっと前の私と同じだね、って盛り上がった
私はバレちゃったけど、海藤くんは絶対気づかないよねって笑いあって、最後バイバイした
もし海藤くんが2人から好かれている事に気づいて、どちらかを選ぶとしても、どちらの味方もしない
知予も大事だし、ゆめのちゃんも大事
みーんな好き!!
私ほんと斉木くんの周りに嫌いな人いないな〜
斉木くんいい人を身の回りに寄せる不思議な力持ってるのかな?
「斉木くんって不思議な力持ってる?」
《超能力は持ってるがどうやってその考えに行き着いた》
まぁ色々とね
あー謝って仲直り出来て気分がいい!
「スッキリしたらお腹すいちゃった〜!」
《人の家でスッキリするのはやめろ》
「トイレじゃないよ?!」
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まつり(プロフ) - 点P撲滅隊リーダー兼隊長兼事の発端者。さん» 読んで下さってありがとうございます!糧になりますー(*´˘`*)頑張ります!! (2021年4月23日 6時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
点P撲滅隊リーダー兼隊長兼事の発端者。(プロフ) - 更新頑張って下さい!! (2021年4月23日 0時) (レス) id: 162be80354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まつり | 作成日時:2021年3月5日 9時