Ψ後の晩餐4

第154χ ページ24

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｢トリックオアトリート！｣

｢はいどうぞ〜｣


……はぁ。なんでこんな事してるんだ僕は


｢ピンクのお兄さん早くちょーだい。イタズラするよ？｣

｢トリックオアトリートAちゃん〜うへへ｣

｢ぅわっ？！｣


？！気持ち悪っ！
……鳥束か
ボーッとしすぎて気づかなかったな


｢来ちゃったッス！！……なんで斉木さんいるんスか｣


こっちのセリフだ
嫌な予感はこいつか


｢鳥束くんこういうとこ来るんだね！｣

｢霊にAちゃんがここにいるって教えて貰ったんスよ〜｣

｢霊ね……｣

｢にしても可愛い……最高……｣

｢ちっ、近いよ…………｣


鳥束の肩をグイッと引っ張り、僕が顔を近づけ釘をさした


《面倒事を起こすなよ……？》

｢わ、わかってますって〜……なんもしないっスよ……｣

《お前がいるとろくな事が無い》

｢俺大してなんもしてないっスけどね〜？斉木さんだけじゃないスか？そう思ってるの｣


配っていた柄の長いキャンディーを逆に持ち、棒を鳥束の胸に突きつけた


《僕がこれを刺せばどこまでいくと思う。心臓は確実だな》

｢わわわわかりましたからキャンディーで人を殺すのだけは勘弁してくださいっス……｣

｢あ、鳥束くん、トリックオアトリート！｣


猫の手の形をしたAさんを見た鳥束はその場に棒のように倒れた
キャンディー使うより簡単に殺せたな


｢Aちゃん、今からもっと甘いのあげるんで俺ん家来てくださいっス！！！！｣

｢えっ？！なにー？！ケーキ？！｣


Aさんの手を掴んで足を進めようとした鳥束の前に出た


｢なーんて……冗談っスよ冗談……やだなー斉木さん。だからキャンディーの棒突きつけるのやめて貰えます……？｣


……全く
本当にめんどうなやつが来たな


｢あっちに燃堂くん達いるよ！ビンゴのとこ！鳥束くんも行ってきたら？｣

｢え？あぁ興味ないっス｣

｢何しに来たの？！｣

｢Aちゃんどんな格好してるのかなーって来ただけっスよ〜……それよりこの後予定あります？｣

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