第151χ ページ21
《やめろびっくりするだろ!》
お、怒られた……
「ごめん急に気合い入れたくなって……」
《なんの気合いだ》
「ふふっ」
《?》
なんかこうして話せるのって楽しいし幸せだなぁ
これも何だかんだ協力してくれたお兄さんのおかげだ
勿論制御装置を少しいじらせてくれた斉木くんのおかげでもある
幸せ者だなぁ
流れ星に叶えて欲しいお願い事なんて無いかもしれない
…………でもやっぱり、1番はお付き合いすること……なのかな……
私が好き。それで終わり。なんて言ったくせに、心のどこかでやっぱり斉木くんと両想いになりたいのかもしれない
ただお付き合いしたいというだけじゃない
斉木くんが誰かを好きなっちゃったら、きっとこの関係も終わる
家にもお邪魔できなくなる
お父さんとお母さんとの関係も無くなる
自然と斉木くんの周りの人たちとの関わりも少なくなるだろう
そんなの、寂しすぎる…………
そう思うと、涙が出てきた
咄嗟に下を向き隠したが、斉木くんには当然すぐバレる
《笑ったり泣いたり忙しいやつだな》
「ごめっ……」
《やめてくれ。苦手だ》
「うん、ごめん」
そ、そうだよね
こんな急に感情がコロコロ変わったら対応に困るよね
でも…………
「もし……斉木くんと、お父さんお母さんと、斉木くんの友達みんなと関わりがなくなったらって考えたら……寂しくて……」
《?そんなこと有り得ないだろ》
「えっ……有り得ないの?」
《逆にどうやったらそうなるんだ?燃堂達と関わりが無くなるなら僕が知りたいんだが》
「そ、そういう事じゃないんだけど……」
《じゃあどういう事だ?》
全くわけわからんと言われ、ため息をつかれた。少なくとも、斉木くんに好きな人はほんとにいなさそうだ
やっぱり、今のままが楽しいかもしれない
その時、急に手元が軽くなった気がして見ると、肉まんがふよふよ浮いている
そのまま斉木くんの手元に行き、1口食べられた
「あ」
《……冷たいな。いらん》
そのまま私の口元に戻ってきた肉まんは、ちょん、と唇に当たった
斉木くんを見ると、食えといいたげ
冷めた1口かじられている肉まんだけど……
サイコキネシスのあーんだけど……
私嬉しい……!!
そのまま手に取り食べた
私、やっぱり願い事無いや
さっき星流れた時何思ってたっけ……
あ、"アッツ!!!"だ
もうこれでいいや
この肉まんがまた熱くなりますように
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まつり(プロフ) - 点P撲滅隊リーダー兼隊長兼事の発端者。さん» 読んで下さってありがとうございます!糧になりますー(*´˘`*)頑張ります!! (2021年4月23日 6時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
点P撲滅隊リーダー兼隊長兼事の発端者。(プロフ) - 更新頑張って下さい!! (2021年4月23日 0時) (レス) id: 162be80354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まつり | 作成日時:2021年3月5日 9時