第149χ ページ19
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「おはよ〜2人とも。昨日はよく眠れた?」
「あ、おはようございます!眠れました」
今斉木くんと2人で朝ごはんを楽しんでたのに……
って言ってもホテルの部屋だし、斉木くんは箸を5膳くらい折って心も折れてソファで横になっている
あーんしてあげたのにいらないって言われるしお兄さん来るし……
ん?お兄さん来たってことは……!!
「終わったよ」
「わー!!やっぱり!!ありがとうございます!!」
きっと夜も寝ずにやってくれたんだ……
何だかんだお兄さん優しい……
「夜も寝ずにやってくれたんですね……」
「何言ってんの?しっかり寝たよ。こんな物に時間かからないしかけてられないし」
前言撤回
斉木くんは制御装置をつけて、私はリングをつけた
「じゃあ2人で試してみて」
「斉木くん聞こえますかー」
《声に出されりゃ誰でも聞こえる》
「ああそっか……!あ、でも斉木くんの声聞こえるー!!」
「思考を読めるか確かめてみて」
な、何考えよう……っ
……えーい、聞こえないなら…………!!
斉木くん好き好き好き好きーっ!!
《……思考が読めるぞどうなってるんだ》
「あー、一晩中つけてなかったから楠雄の制御がまだ落ち着いてないだけだよ。もう少ししたら読めなくなると思うよ」
「ぇえええええっ?!私めっちゃ恥ずかしいやつ!!めーっちゃ恥ずかしいやつ!!先に言って下さいよ!!」
《うるさい》
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「やっと斉木家到着……!!」
《疲れた感を出すな》
まぁ瞬間移動で帰ってきたわけなんだけど……
何故かとてつもなく長い時間ロンドンにいた気がする
……あれ……
「そういえば外暗いね」
《ロンドンは朝10時だったがこっちはもう19時だ》
「あーそっかー。なんか起きたばっかりだから眠くないし疲れてないね」
《本でも読むか》
「お父さんもお母さんも留守だしね」
私の返事も聞かず自分の部屋に行こうとした斉木くんは、動こうとしない私に気づき足を止めた
《行かないのか》
「……あ、うん!行く……!」
自分がしたい事をする為に部屋に向かったのに、まるで私も一緒に行く事が当然のように接してくれている
普段素っ気ない斉木くんだけど、こういう所が本当に好き
こうやってたくさんお話が出来るようになったのも嬉しい
もう少しお話したいなぁ……
「ねぇ斉木くん、散歩に行かない?」
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まつり(プロフ) - 点P撲滅隊リーダー兼隊長兼事の発端者。さん» 読んで下さってありがとうございます!糧になりますー(*´˘`*)頑張ります!! (2021年4月23日 6時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
点P撲滅隊リーダー兼隊長兼事の発端者。(プロフ) - 更新頑張って下さい!! (2021年4月23日 0時) (レス) id: 162be80354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まつり | 作成日時:2021年3月5日 9時