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第146χ ページ16

!!

近づいてきた兄は僕の制御装置を抜き、ポケットにしまった


どういうつもりだ


「詳しくは、球を破損せずキャッチできるか、だ。制御装置が外されれば普通にキャッチする方が難しい。しかも、ここの箱に入っていたのは残念ながらトレーニング用の柔らかい球だ」


それはお前が仕組んだんだろ


「超能力を使うのも無し、ここにいる人達に変わりに取ってもらうのも無しだ」


………………


「楠雄が勝ったら、今回の頼み事を受け入れようと思ったんだけど……簡単でしょ?ははっ」


……分かった


「見に来ちゃいました!ごめんなさい、いきなり……」


Aさんが戻って来て、向かい合っている僕たちの横についた


「じゃあ、始めようか、楠雄」


兄は僕から離れ、ある程度距離をとった所でこっちに向き直す


「投げる球はストレートだ」


来い


「いくよ?」


振りかぶって投げられた球はヒュッと音がし、目の前まで来た


─ワンッ!!


「…………は?」

「わ〜!凄い!!よくやったね!偉い!!」

「ワンッ!ワンッ!」
(こんなボール楽勝に取れるぜ!)


フッ
ここにいる"人"達はだめなんだろ?
どうやら犬もキャッチボールが好きらしいな


目の前には、ボールを口に咥え尻尾を振った犬と、その犬の頭を撫でるAさんの姿


「……は?いぬ……?」


僕の勝ちだ


「待って楠雄……よくわかわらないんだけど……もしかしてあっちの野球部のマネージャーの子をAちゃんに見えるように催眠をかけてここに来させて、実際のAちゃんはドッグランから犬を連れてきて犬にボールをキャッチする様に仕向けたとか……?」


その憶測が当たっているのはいつも怖い


「でも、超能力は無しって言ったよね」


その説明を聞く前に催眠をかけた
仕方ないことだ

超能力を使っちゃいけないことは予知出来なかったしな


「こうなる事が最初からわかってたんだね」

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設定タグ:アニメ , 斉木楠雄のΨ難 , 斉木楠雄   
作品ジャンル:アニメ
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まつり(プロフ) - 点P撲滅隊リーダー兼隊長兼事の発端者。さん» 読んで下さってありがとうございます!糧になりますー(*´˘`*)頑張ります!! (2021年4月23日 6時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
点P撲滅隊リーダー兼隊長兼事の発端者。(プロフ) - 更新頑張って下さい!! (2021年4月23日 0時) (レス) id: 162be80354 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まつり | 作成日時:2021年3月5日 9時

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