Ψ後の晩餐7

第320χ ページ45

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｢始業式校長先生の話長かった〜……｣

《お疲れ》

｢"〜であるからして"って口癖なんだよー。耳にイカができそう｣


タコだろ。と言うか僕の学校の校長そっちにもいるの？


始業式後、2人で僕の家に帰宅し、Aさんは僕のベッドにダイブした

僕はテレビの前に座り、新しく始まる番組を見る


この時間だとあまり面白いテレビはやってないな
この番組も大して面白く……

……？



とん、と背中に軽く重みがかかる

後ろを見れば、Aさんは僕の背中に自分の背中を預け、寄りかかっている


《なんだ。邪魔だ重い》

｢また高2に戻ったから聞くけどさ……｣


？


｢斉木くん私の事好き？｣


全然関係ないな


｢復元したから、斉木くんの気持ちもまさか1年前に戻ってないよねぇ〜と思って……｣


……1年前か
1年前は既に自分と格闘していた

口には出さないが、今も1年前も気持ちに変わりは無い


｢なんか付き合った回サラーっと終わっちゃったからさ？第296χあたりかな……｣

《なんの話だ》

｢とにかく、斉木くん私の事好き？｣

《君を狙う男が出たら心臓を鷲掴みにして引き出し手で握りつぶした挙句｢も、もういいわかった……！！｣

《冗談だ》

｢わかってるよ冗談じゃないと死刑になるよそれ！！……まぁ答えなくてもいいんだけどさ。わっ？！｣


僕がよけると、Aさんはそのまま後ろに倒れた


｢あいてて……よけるなら言ってよー！！｣


Aさんの頭の前にしゃがみ、顔を覗き込む


｢な、なんでしょうか…………こんなに近いと恥ずかしい……です……｣


顔を赤く染め目線を外す
本当に顔に出やすくわかりやすい奴だ

僕もよくAさんの気持ちに長々と気づかなかったものだ

まぁ原因の1つはこのリングにあるのだが……

心が読めないと僕は本当に察してやれない様だな


｢さ、斉木くん……？｣


Aさんの手を持ち、リングを指でなぞる


！


手がパッと離れたかと思えば、Aさんは僕の手に指と指を絡め、いわゆる恋人繋ぎをしてきた

僕の目の前でリングがキラリと光る


｢へへ〜。付き合ってから初手繋ぎ！｣

《…………このリング、まだつけてたいか？》

｢え？なんで？｣

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