第317χ ページ42
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「右足あったー!!」
「ほんとですか!?良かった!」
あれから数時間、お父さんのフィギュアを元通りにするべくお母さんと一緒にずっとお手伝いをしていた
「はぁ〜これでようやく元通りだよ〜」
「見つかって良かったー!」
「ったく楠雄の奴手伝わないでどっか行きやがって」
そういえば斉木くん……
どこ行ってるんだろ?
「もうすぐ高3になるっつーのに思いやりがないよ。いつまでたっても子供だな全く……」
「そ、そうね……」
「そ、そうですね……」
フィギュア並べながら言われても……
「心配いらないわよあなた」
「え?」
お父さんと一緒に、後ろにいるお母さんの方を振り返った
「何回でもやり直したらいいじゃない。高校2年生を」
「……まぁそりゃそうなんだけどさ……」
お父さんがそう言った所で、また大きめの地震が来た
「きゃっ……!」
「うわー!!また地震がー!!フィギュアー!!」
やっと元通りになったフィギュアは呆気なくまたバラバラと倒れ床に散った
私……頑張ったのに…………
「地震のばかぁー!!!」
「うおっ?!Aちゃん?!」
───────
噴火まであと10分……
僕は悩んでいる
Aさんにこの噴火の事を伝えるか否か
伝えれば、恐怖を与える事になるかもしれない
日本終焉への恐怖
僕がそれを抑えられるかの不安
だがAさんが今後僕との付き合いを考える時間を与えることが出来る
今日噴火を抑えられたとしたらそれはそれで解決だ
抑えられなかったとしたら、また1年考える時間を与えられる
勿論僕は別れる気は無い
だがAさんに恐怖を与える様なら、記憶を消して離した方がマシだ
簡単に僕に着いてくると言ったんだ
その言葉の重さと責任を、彼女にも知ってもらうのは大切な事だ
やはり言うべきか
例えどんな結果になろうとも
僕の覚悟は出来ている
───────
《ただいま》
「あ、斉木くん!どこ行ってたの?おかえり!」
「楠雄!!お前フィギュア《君に見せたいものと説明したいことがある》
「おい聞けよ!!」
「えっ?あ、わかったけど……」
3分後、Aさんの手を取り瞬間移動した
「…………ここは?どっかの山……?」
《簡単に説明しよう。この山が6分後に大噴火する》
「えっ?!簡単すぎない?!」
《……という夢を見たんだ。4年前に》
「……え?でも予知夢だよね?」
《話が早くて助かる》
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まつり(プロフ) - パトさん» パト様〜(*´˘`*)!!えへへいつもありがとうございます(*´˘`*)その場面ですね!ありがとうございます!自分で書いててアレですが私もそこ結構好きです!笑 ありがとうございます! (2021年4月25日 10時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
パト(プロフ) - 印象に残ってるχ……具体的な話数は忘れてしまいましたが、夢主が学園祭でメイドカフェしてて、そこに斉木くんが来て嫉妬する……みたいな話が印象的ですね (2021年4月25日 10時) (レス) id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - とんこつさん» ありがとうございます!頑張ります! (2021年4月14日 22時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
とんこつ - 書き直ししてたんですね!おつかれ様です!程よく頑張ってください! (2021年4月14日 22時) (レス) id: ce3e3c4100 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - とんこつさん» わーありがとうございます!!凄く嬉しいです!!今最初から10話ぐらいずつ書き直ししてるんですよ笑 間違い探しみたくなりそうですね笑 凄く嬉しいお言葉です!そのお言葉を糧に頑張ります!!ありがとうございます! (2021年4月11日 22時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まつり | 作成日時:2021年4月11日 9時