Ψ後の晩餐7

第309χ ページ34

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朝6時
家のインターホンが鳴り、玄関のドアを開けた

毎度毎度朝っぱらから……
何なんだ一体……


｢オイオイこんな時間まで寝てるとかマジパリピ失格だぜー？！｣

｢楽しみで寝れなかったんか？このワクワクボーイめ！早く行くぞ！｣

｢おはよー斉木くん……ふぁあ……私も誘われた……｣



このお気楽バカ共は……


目の前には燃堂海藤窪谷須Aさんがいた



どこにだか知らんが行かないぞ


｢何だその顔はー？！どこ行くかわかんねーってか？！ヒントはー、今は春！！｣


ああ花見か


｢ヒント2はこのテンションイェーイ！！｣


だから花見だろ


｢正解は花見だーーーー！！場所取られる前に早く行くぞ！！｣


だから知ってる
そして行かない


｢朝からテンション高いね……私桜見ながら寝てるかも｣

《それは怖い》




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｢うぇーい！！｣

｢何やってんだよ？！遅いぞAさん斉木ィー！！｣

｢そんなペースじゃ桜が散っちまうぜ〜？｣

｢みんな元気だね……｣


やれやれ……
あんまりしつこいから来てやったのに……


｢うい〜〜！！｣


しかし何なんだ？
そのウザイテンションは……


｢斉木もAももっとテンション上げろよ！！花見っつったらパーッとやるもんだろーが！｣


あれは花見で酒を飲むからテンションが高いのであってノンアルで朝6時にそのテンションはただの奇行だ


｢しかし大丈夫かな〜？｣

｢何がだ？｣

｢いや今日満開日らしいから場所取れっかなって｣

｢オイオイだから朝4時に集合したんじゃねーか。多少買い出しに時間かかったとはいえまだ6時……誰も来てねーだろ！｣

《お前ら2時間前から集まってたのかよ》

｢そうだよ私の家に5時に来ておにぎり作らされたんだから……｣

《……大変だったな……》

｢ありがとう…………｣


しばらく歩き、目の前にさくら公園が見えてきた


｢おぉ！！見えて来たぞ桜！！｣

｢オッシャー走ろーぜ！！｣

｢うおお満開だぁぁ！！｣

｢よし！早速絶景ポイントを……探……｣


公園には既に人が溢れていた


｢｢人も満員じゃねーか！！｣｣

｢あらら……｣

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