Ψ後の晩餐7

第278χ ページ3

｢ね、燃堂くん？！｣

｢げっ！！｣

｢おーー2号と幽霊男じゃねーか！！｣

｢幽霊男はアンタでしょーが！！俺の背後霊と同じ顔しやがって！！紛らわしいんスよ！！｣

｢なんでこんなとこにいんだぁ？｣

｢いや聞けよ！！｣

｢え、私達はカラオケに来たからだけど……燃堂くんこそなんでここに？しかも……働いてるの？｣

｢おうよ！おれっちここのバイトなんだぜ〜厨房に回されたけど今みんな忙しくておれっちが届けに来たわけよ｣

｢そうだったんだ……！いつ入ったの？｣

｢昨日｣

｢そ、それでもう厨房に回されたの……？まぁ、燃堂くん料理得意だもんね｣

｢おれっち特性パスタだぜ〜食えよ｣

｢ありがとう……！｣

｢お？おめーはオムライスか？｣

｢そうに決まってるじゃないスか！｣

｢はいよ。じゃあおれっち戻るわ！じゃなー｣


ドアが閉まり、パスタとオムライスのいい匂いが立ち篭める


｢食べちゃおー？いただきまーす！｣

｢Aちゃんと昼食なんて最高ッスねー！いっただっきまーす！｣


2人で"美味しい"と顔を見合い、もぐもぐと夢中で食べた

やっぱり燃堂くんは料理上手だなぁ


｢鳥束くん食べるの早いね｣

｢Aちゃんが遅いんスよ……｣


全て綺麗に食べ、ご馳走様でしたと手を合わせる
一息つくと、なんだか瞼が重くなってきた


｢なんか眠くなってきちゃったなぁ……｣

｢赤ちゃんみたいッスね｣

｢鳥束くん歌ってていいよ……｣

｢え？！寝るんスか？！ひどくない？！｣

｢ごめん少し｢寝かせないッスよ｣

｢……え？｣


低めのトーンで聞こえ、少し目が覚めた
……怒ってるのかな？


正面に立っている鳥束くんが、ソファで体育座りしている私の顔を覗き込んで来る


｢今日は真面目な話をしに来たんスから｣


私の横に置いていた、なんの守りにもなっていないカバンを避けられ、近い距離に座る

な、なんだろう……


｢真面目な話って……？｣

｢……Aちゃん｣

｢ん？｣

｢俺、本気なんスよ｣

｢え……？何が？｣


………………ん？
あれ、なんか視界がおかしいな


｢だーかーらー……Aちゃんの事｣

｢私のこと？｣


あれ？やっぱり……何かがおかしい

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