Ψ後の晩餐7

第287χ ページ12

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……ん…………


ん……？


なっ…………？！


朝の目覚めはそれは心臓に悪いものだった


何故Aさんが僕のベッドに……

姿は元に戻っていた

気づけば、制服を着ている
夜中に１回起きたのか
でも何故ここに……


朝から僕を悩ませる原因は目の前でスヤスヤと寝ている

呑気なものだ

君のせいで昨日は散々だった

頬を軽く掴み、引っ張る


僕だって恋愛が出来る事くらい知っている
ただ、裸は見慣れ、骨が喋り、心の中が見える人に恋愛感情などうまれなかった

そのはずなのに、君の時々読める心の中は良くも悪くも無くいたって普通で裏が無く、こうして触れると体温が手に伝わってくる

瞬きすれば普通の人間で、しばらく見ていても骨が目の前で寝ている姿は面白い

でも照橋さんでも無く、相卜でも無く、君じゃないとこう思えなかった気がする


君のように純粋な心の持ち主でなければ

……だめだな
こんな事ばかり考えているから大噴火の事が疎かになる

Aさんを優先してはいけない
君に被害を加えない為にも、みんなに被害を加えない為にも


いつの間にか頬を掴む力が緩くなっていた手を離し、仰向けになって両手を頭の下に敷く


さて今日は休日だ
何をしようか



｢……んな？！斉木くん？！｣


！！
びっくりした……
起きたのか


《驚いたのはこっちだ。なんでここにいるんだ》

｢あっ……夜中苦しくて苦して目覚ましたら服めっちゃ小さくて！しかも2人の間に寝てるのが気まずいし狭いから、制服に着替えてからお布団借りようと思ったの。でもいつもの場所に無くて……斉木くんに聞こうと思ってここに来たんだけど斉木くんの寝顔があまりにも可愛くてずっと見てたらいつの間にか寝ちゃってた……｣


サラッと怖いこと言ったな


｢ごめんね……｣

《……男女で寝て何かあったらどうするんだ》

｢えっ……？そそそそそんな《僕が襲われたらたまったもんじゃないぞ全く。吹っ飛ばされてたかもしれないぞ。Aさんが》

｢いや普通逆！！逆を心配してよもーっ！！｣

《どっちも無いだろ。心配無い》

｢そうだけど……｣
(ちょっとは女の子として見てくれてもいいのに……)


………………


｢あ、そうだ。今日久しぶりにケーキバイキング行かない？｣


こくりと頷いた


｢やったー！楽しみー！｣


見てなきゃ言わないだろ
あんな冗談

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