Ψ後の晩餐6

第232χ ページ5

｢まー何言ってるかわからないけどやるって事だね。勝ったら教えてあげるよ、何しに来たか｣

｢私も知りたいから頑張って斉木くん！｣


射的を始めた2人はまぁ物凄く的確に的を射抜く

2人とも顔怖いよ……
私やらなくて良かった


｢なーんだ使わないの？超能力｣


え？！使ってないの？！
凄くない？！


《お店の人に悪いからな。そこまでして勝つ気は無い。ただの遊びだしな》

｢うーん……それじゃ面白くないんだよなぁ〜……｣


軽く悩んだお兄さんはすぐに何か閃いたようだ


｢じゃあルールを変えよう。あの1番デカいぬいぐるみを落としたら僕の勝ちね｣


ぬいぐるみ可愛くなっ！！


《あれはこの銃じゃ無理だろ。ぬいぐるみ気持ち悪っ》

｢落とせなければ楠雄の勝ちで｣

《？どういう事だ》

｢それならお店の人を気にしないで使えるでしょ？｣


"じゃあ頑張って阻止してね"と言ったお兄さんはデカくてゴツイ変な銃を手に取った


｢何ですかそれ！！｣

《何だその分子レベルで破壊しそうな銃は》

｢斉木くんあれ怖いよ止めてよ！｣


銃の先が音を立てて光り出す


《お、おい待てそれは反則だろおい……！》

｢ファイアー！！｣

｢ひえええっ｣


やばくない？！何これ怖いよ世界破滅させる気なの？！


《チッ、仕方ない使うか》


バンッと打った斉木くんの銃は強化されていたようで、お兄さんの放った弾を弾き飛ばし、天高く飛んで行った

そして花火になった


《何でだよ》

｢斉木くんすごーい！！｣

《やれやれ……まぁ何にせよ僕の勝ちだな》

｢くっそ〜また負けたぁ。もうちょいだったのにー……｣

《えっ……》
｢えっ……｣


2人で景品見ると、ぬいぐるみが横を向いており、後ろの幕には弾が貫通した事による穴があいていた


《あっ！》

｢凄い偶然〜！危なかったねー！｣

《あれは跳弾……！跳ね返った僕の弾で当てるつもりだったのか！》

｢ええっ？！そこまで考えられてたの？！｣


偶然だと思ってたけど……さすがお兄さん……
考えることが全然違う……


｢威力もコースも悪くなかったんだけどなー。まーいいか。勝負するチャンスもこれからたくさんあるしねー。またやろーねー｣

《……また？》

そう言いながら伸びをして踵を返し歩き出してしまった

それにしてもまたって……


｢またってどういう事だ？｣


いつの間にかいたお父さんが、お兄さんに向かって質問した

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