Ψ後の晩餐6

第231χ ページ4

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結局おじいちゃんは血圧が上がったらしく1人お留守番になってしまった
おじいちゃん大丈夫かなぁ……


それにしてもこのおばあちゃんから借りた浴衣……
若すぎる……
浴衣を貸してあげると言われてテンションが上がったのはいいものの、見たらミニ浴衣だったから遠慮したが、若いうちよと言われて半強制的に着させられた

そんなおばあちゃんもミニ浴衣……
若い……


｢斉木くんなんで浴衣じゃないの……私だけぇええ｣

《僕は別に浴衣に興味無いし、着てるのは兄も祖母もだ》

｢なんか浮かれてる人みたい……｣

《大丈夫だ浮くか浮かないかで言えば浮いてない。祖母の方が浮いてる》

｢そういう意味じゃないよ！｣

｢うわー！しょっぱいなー！懐かしー！このしょっぱい感じ良く覚えてるよ。今時ここまでしょっぱい祭りも中々ないよね｣


しょっぱい連呼！


｢本当しょっぱいのよ。花火も上がんないし退屈だわ｣

｢だよねー｣

｢いやーでも僕はこーゆー祭りも好きだなぁ｣

｢私もー。人がいっぱいだと疲れちゃうもんね。Aちゃんはこういうお祭り来たことある？｣

｢無いです！人が多すぎないと楽しくていいですね〜！｣


お店も並ばないし、なんか心から楽しめるなぁ


｢はい楠雄！りんご飴好きでしょ？Aちゃんも、はい｣

｢あ、ありがとうございます！｣


お兄さんからりんご飴を貰い食べていると、2人が歩き始めた
私はどうしようとぼーっとしていると、2人とも足を止め"何してんの？"と振り返る

私も行っていいのかな？

そう思いつつ2人の後ろをついて行った


《一体何しに来たのだ？祖父母の顔を見にわざわざやって来るタイプじゃないだろ》

｢あれ？今もしかしてテレパシーで僕に話しかけてる？まぁ聞かなくてもだいたいわかるけどね。僕がなんの目的でここにいるかでしょ？｣

《なら早く言え》

｢もしかしてまた勝負……｣

｢そんな警戒しないでよ。いきなり勝負を挑んだりもしないって｣

《全く信用出来んな》
｢全く信用出来ない｣

｢あ！射的だって楠雄！なぁどっちが多く取れるか勝負しない？｣

《日本語忘れちゃったのか？》

｢これはただの遊びだよー。勝負って程じゃない｣

《やれやれ……でもいいのか？この手の勝負は子供の頃から嫌という程やってきただろ。はっきり言って勝負にならないぞ》


すごーい
それで斉木くん負け無しなんだ

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