検索窓
今日:2 hit、昨日:21 hit、合計:87,135 hit

#58 -全身組- ページ8

『あのさぁ、めっちゃ気になってることがさぁ、あるんだけどさぁ』

私は今全身ラジオの生放送に出演させていただいてます。
コメントは私が出てることについてのことでいっぱいです。
今のところ批判コメが見当たらないのが嬉しい。

レ「Aちゃんってさぁ…」

会話が盛り上がってきた頃、レトやんがポロっと私の名前を言ってしまったのです。
私は大して気にしてなかったんですが…コメントは大荒れです。

キ「レトさん、シエルにばっかり質問しないで俺にもして?」

私がいろいろ特定されることへの恐怖に煽られいると、キヨくんは普通に会話を始めた。

レ「えぇ…キヨくんに質問ないわ」

私はキヨくんに惚れそうになった。
腐ってる人にとってキヨくんの構って発言に発狂するだろう。
正直私も心の中で大発狂である。

『キヨくん、ドンマイ!』

キ「なんでだよ!俺にも質問くれよ!」

キヨくんがナチュラルに話を逸らしてくれたおかげで何事もなかったかのように生放送が終了した。



レ「本当ごめんっ!」

『あんまり気にしないで…』

ラジオが終わってからというもの、レトやんはずっと謝罪を続けている。
逆に私を困らせているということには気がついていないのだろうか…。

キ「レトさん…A困ってんぞ」

レ「うぇっ!?ごめん」

『うん。もう気にしないで?』

レトやんは「ごめん」を言い続けている。
それが困るって言ってんのにね…。

キ「レトさん、もう止めろ?」

優しいけど、どこか毒のある言い方でキヨくんは言った。
レトやんはそれに怯えて「ごめん」の連呼を止めた。

レ「Aちゃん、今度はヘマしないからまたラジオ出てくれる?」

『おう!』

子犬のようなかわいいお願いをされちゃあ、断れん。
私はレトやんの頭をぽんっと軽く叩いた。

キ「ずるっ…」

キヨくんが小さい声でそう言ったのを私は聞き逃さなかった。
キヨくんの頭も撫でると、これでもかというくらい喜んだ。
その姿があまりにも愛しかった。

私だんだんキヨくんに惹かれている気がする…。

#59 -バイト組-→←#57 -P-P つわはす-



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (52 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
209人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紫燕-sien-(プロフ) - (^ω^≡^ω^)さん» 遺言ありがとうございます笑!了解しました。うしざぁさん落ち書きますね。1週間以内に書くのでまた覗いてみてください^^ (2020年8月30日 23時) (レス) id: df725488bb (このIDを非表示/違反報告)
(^ω^≡^ω^) - うしざぁ落ちを......書いてくださ......い......(遺言  死因:萌え) (2020年8月30日 8時) (レス) id: f0a83a5353 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - いつも面白く楽しみに更新を待っています!大丈夫です!治ったらゆっくりでいいです!待ってますので…(^^) (2020年2月27日 2時) (レス) id: 84a3026717 (このIDを非表示/違反報告)
彩花(プロフ) - わぁ!リクエストとお答えくださってありがとうございます!続きがとても楽しみです! (2019年12月30日 4時) (レス) id: a656fafccc (このIDを非表示/違反報告)
紫燕-sien-(プロフ) - 宙ブラリンさん» 読んでいただきありがとうございました。 (2019年12月29日 17時) (レス) id: df725488bb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紫燕-sien- | 作成日時:2019年12月19日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。