【実.況者】俺らの幼馴染みが鈍感すぎた件【最/俺】

#86 -フジ- ページ36

私はフジくんを家の中へと入れた。
フジくんはフラフラしながら、私のベッドに寝転んだ。

『フジくん大丈夫？水飲む？』

フ「Aー、来てぇ」

『ん？何？』

コップに水を入れてフジくんの元へ向かうと、フジくんは私の腕を引いた。
その勢いでフジくんに水がかかってしまった。
ついでにベッドも濡れた。最悪。

フ「冷たぁ…」

『誰のせいだよ。…シャワー貸すから入って来て』

フジくんは千鳥足になりながらシャワーを浴びに行った。
マジ酔っぱらいめんどくせぇ。
でも私優しいから、大きめの服を用意してあげた。

フ「…？あれなんで俺ここにいるの？」

シャワーから上がったフジくんは一応渡した服は着ているものの、酔いが覚めたのかここにいるのに疑問を抱いている。
本当フジくん大丈夫なの？

『酔い覚めた？』

「…ごめん。俺何してた？」

ダメだこりゃあ。
飽きれながらもここに来た経緯を伝えると、フジくんはすとんとその場に正座した。
そしてそのまま「すみませんでした！」と言われて土下座される。

『そんなことするなら、飲まなきゃいいのに』

「ごもっともです」

『まぁいいや。今日は泊まりな。あ、でもベッドないから床ね』

「え？」

『さっきフジくんが濡らしたの』

またまた不思議そうな顔を浮かべるフジくん。
私は仕方なく説明をすると、また「すみませんでした！」と土下座された。

『もういいから。今日は2人で床ね』

フ「はい」

その夜は結局ゲームしたから寝なかったけど。
面倒だったけど、楽しかったわ。
あんな入院生活もうこりごりだしね。



＿＿＿＿
えっちい雰囲気にしてやろうと思ったけど無理だった。
あと【報告】。
ちょっと前に裏ではこのお話が完結しました。
後は投稿するだけです。
完結まであと1週間くらいです。
お楽しみにー。

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