#84 -レトルト- ページ34
レ「Aちゃん、やっほ」
『レトやん！』
病室のドアが開き、レトやんが顔を出す。
えへ。来てくれたの嬉しい。
レ「Aちゃん…なんかごめんね」
私の横に来たレトやんが申し訳なさそうに言う。
私謝られるようなことしたっけ？
レ「Aちゃんのこと気づいてあげられなくて…」
レトやん…。
そんな風に思ってくれてたんだ。
『…なんか気使わせちゃってごめんね』
レ「気使ってるわけじゃない…。ただ、俺が嫌なの。好きな子が悩んでるのに気づいてあげられなかった自分が嫌なの」
レトやんは辛そうに言う。
私がレトやんを辛くさせてるんだ…。
…ん？ちょっとまって。
『ねぇレトやん。私のこと“好きな子”って言った？』
私がそう言うと、レトやんの顔はみるみると赤くなった。
…かわいい。
“レトルトかわいい結婚して”って言われた意味が今ならすごいわかる。
レ「あっ…えっ。えっと…」
うろたえるレトやんは世界一かわいい。
てか、レトやんの好きの意味って…。
え？そっち！？
友達じゃなくて、恋愛の方！？
レ「…好きっ。俺は、Aちゃんのことが好き…！」
え…？MAJIDESUKA？
私、レトやんに告られた！？
神様に告白されて驚いた私は一応聞いてみた。
『レトやん、好きって…恋愛の意味？』
レ「うん…。俺なんかじゃ釣り合わないだろうけど、どうしようもなくAちゃんが好き」
なんの汚れもない目でそう言われた私は、断るのがすごく申し訳なく思った。
いつもの私なら、秒速で断るのに…。
『レトやん…ありがとう。返事は考えさせて？』
レ「いや…返事とか、大丈夫やから。Aちゃんを悩ませるだけやから…。俺はここで潔くフラれたってことで！」
私は泣きそうだった。
レトやんが私のことを想ってくれてるのが、素直に嬉しかった。
それに、涙目のレトやんを見てると私まで泣けてきて…。
『…ごめん。レトやんの気持ちに応えられなくて。私はレトやんとは親友でいたい。…それじゃ、ダメかな？』
レ「ううん。ダメじゃない。これからもよろしくね、A」
レトやんとはきっとずっと一緒にいられるんだろうなって、思った瞬間だった。
私、レトやんのこと大好きだよ。
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紫燕-sien-(プロフ) - (^ω^≡^ω^)さん» 遺言ありがとうございます笑！了解しました。うしざぁさん落ち書きますね。1週間以内に書くのでまた覗いてみてください^^ (2020年8月30日 23時) (
レス) id: df725488bb (このIDを非表示/違反報告)
(^ω^≡^ω^) - うしざぁ落ちを......書いてくださ......い......(遺言 死因:萌え) (2020年8月30日 8時) (レス) id: f0a83a5353 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - いつも面白く楽しみに更新を待っています！大丈夫です！治ったらゆっくりでいいです！待ってますので…(^^) (2020年2月27日 2時) (レス) id: 84a3026717 (このIDを非表示/違反報告)
彩花(プロフ) - わぁ！リクエストとお答えくださってありがとうございます！続きがとても楽しみです！ (2019年12月30日 4時) (レス) id: a656fafccc (このIDを非表示/違反報告)
紫燕-sien-(プロフ) - 宙ブラリンさん» 読んでいただきありがとうございました。 (2019年12月29日 17時) (レス) id: df725488bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫燕-sien- | 作成日時：2019年12月19日 20時
