#82 -過去- ページ32
一昨日は警察の捜査が入ったため、家に帰れなかった。
だからフジくんの家に泊めてもらった。
そして今日、私は絃くんと一緒に警察署に来ている。
警察の人が話したいことがあるって。
「絃くん、Aちゃん。今日は来てくれてありがとう。お父さんとお母さんのことで話さなきゃいけないことがあるんだ」
警察署に着くと優しそうなおじさんが私たちを迎えてくれた。
そしてとある1室に通され、おじさんが口を開く。
「お二人のご両親は、何者かの手によってお亡くなりになりました」
すごく言いづらそうに言うおじさん。
遠回しに言ってくれたけど、要は殺人ってうことか…。
なぜか私はその時は淡々としていて、取り乱すことなんかなかった。
絃「死因は何ですか…?」
医学部生の絃くんが静かにそう問う。
その静けさはまさに嵐の前。
これから絃くんに何かが起こるかの様で。
「死因は毒物による殺人、ホルムアルデヒドによる急性経口暴露によって亡くなりました。ご両親の体内からは睡眠薬も検出されています」
それでもまだ殺人だって決めつける証拠が無いじゃん。
死因を聞いても落ち着いていられる自分に私もびっくりだ。
「ホルムアルデヒドや睡眠薬は見つかってない上、部屋は荒らされた形跡がない為、怨恨に因る殺人と見ています」
…お父さんとお母さんが恨まれて殺された?
2人ともそんなことされるような人じゃない。
それに犯人、家に上がれて何かを食べさせられるくらいに親しいってことだよね?
犯人誰なの…?
それからしばらく警察で話しを聞き家に戻ってきた。
どれだけ夜遅くなっても2人が帰ってくる気配がない。
当たり前か。もう二度と会えないんだから…。
改めて実感させられる事実。
さっき私が妙に落ち着いていられたのは、現実逃避してただけなのかもね。
『っ…。はぁ…』
お母さんたちに心配かけるのが嫌で、ずっと泣かなかったのに。
涙が出そうで、それを落ち着かせるために息を吐く。
絃「A、入っていい?」
コンコンとノックの音と共に絃くんの声が聞こえた。
私は涙を堪えてから『いいよ』 と返事をした。
絃「これからなんだけど、ここに2人で住んでかない?」
『え?』
絃「おばあちゃんの力とか借りずに、俺らだけで生きたい。お金ならなんとかするから」
絃くんは強くそう言った。
私は今はそれどころじゃなかったが、絃くんが言うならと思い賛成した。
絃「ありがとう。これから頑張ろうね」
『うん』
to be continued…?
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紫燕-sien-(プロフ) - (^ω^≡^ω^)さん» 遺言ありがとうございます笑!了解しました。うしざぁさん落ち書きますね。1週間以内に書くのでまた覗いてみてください^^ (2020年8月30日 23時) (レス) id: df725488bb (このIDを非表示/違反報告)
(^ω^≡^ω^) - うしざぁ落ちを......書いてくださ......い......(遺言 死因:萌え) (2020年8月30日 8時) (レス) id: f0a83a5353 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - いつも面白く楽しみに更新を待っています!大丈夫です!治ったらゆっくりでいいです!待ってますので…(^^) (2020年2月27日 2時) (レス) id: 84a3026717 (このIDを非表示/違反報告)
彩花(プロフ) - わぁ!リクエストとお答えくださってありがとうございます!続きがとても楽しみです! (2019年12月30日 4時) (レス) id: a656fafccc (このIDを非表示/違反報告)
紫燕-sien-(プロフ) - 宙ブラリンさん» 読んでいただきありがとうございました。 (2019年12月29日 17時) (レス) id: df725488bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫燕-sien- | 作成日時:2019年12月19日 20時