#79 -最俺- ページ29
『え?急にどうしたの?』
フ「絃が死んじゃったのって、もしかしたら俺らのせいなんじゃないかって…」
え?どういうこと?
フ「俺絃から相談されてたんだ。美琴さん(Aの母)と遥斗さん(Aの父)が亡くなってからAが荒れたこと。絃はAのこと心配してた。だから俺、“Aのことちゃんと見守ります”って約束したんだ。けど、俺がAのことちゃんと守れてなかったんだろうね。絃どんどん荒れていってた。神楽琥優のお姉さんのこと、俺がちゃんと絃を安心させてあげられれば…。絃、殺されずに済んだのに…」
フジくんは琥優の話を聞いて、自分のこと責めてるんだ。
フジくん悪くなんかないのに…。
悪いのは全部私なのに。
…やっぱり私あのとき死んだほうがよかったのかな?
みんなの迷惑になるだけだし、何より絃くんに謝りたい。
『フジくん、もう自分を責めないで?悪いのは私だから。みんな…ごめんね。私みたいな厄介なやつと一緒にいて大変だったでしょ?もう楽になるから…』
痛む背中に耐えながら窓まで歩き、開けた。
下を覗くと意外と高いことがわかった。
これじゃ、私全体死ぬね…。
『みんな、今までありがとね。幸せに生きて…』
キ「Aっ!」
私は涙が止まらなかった。
もう二度とみんなに会えないんだ…。
キヨくん、フジくん、ヒラくん、こーちゃん、みんなと居れて本当幸せだったなぁ…。
死ぬ前に実況者のみんなに会いたかったなぁ…。
いつかきっとまた会えるよね。
私が窓に足をかけたそのとき。
私はキヨくんに後ろから抱きつかれた。
痛みが走ったがそんなことを言える空気じゃなかろう。
キ「Aがこのまま死ぬなら、俺も死ぬ。“幸せに生きて”?Aが居ないと俺、幸せじゃないよ…」
ヒ「そうだよっ!それに、Aが死んで何になるの?確かに、辛いことはいっぱいあった。けど、Aが死ぬことなの?お父さんとお母さんがせっかくくれた命だよ?大事にしなきゃ…」
他人が言ったらただのきれい事で片付けられちゃうような言葉だけど、ずっと私といてくれた人に言われると心に突き刺さる。
私の心が揺らいだ瞬間、キヨくんは私を窓から離した。
フ「A、もう二度と死のうとなんてしないで?」
こ「約束な」
本当、この人たちに恩返すまで死ねないや。
絃くん、私幸せだよ?安心してね。
209人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫燕-sien-(プロフ) - (^ω^≡^ω^)さん» 遺言ありがとうございます笑!了解しました。うしざぁさん落ち書きますね。1週間以内に書くのでまた覗いてみてください^^ (2020年8月30日 23時) (レス) id: df725488bb (このIDを非表示/違反報告)
(^ω^≡^ω^) - うしざぁ落ちを......書いてくださ......い......(遺言 死因:萌え) (2020年8月30日 8時) (レス) id: f0a83a5353 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - いつも面白く楽しみに更新を待っています!大丈夫です!治ったらゆっくりでいいです!待ってますので…(^^) (2020年2月27日 2時) (レス) id: 84a3026717 (このIDを非表示/違反報告)
彩花(プロフ) - わぁ!リクエストとお答えくださってありがとうございます!続きがとても楽しみです! (2019年12月30日 4時) (レス) id: a656fafccc (このIDを非表示/違反報告)
紫燕-sien-(プロフ) - 宙ブラリンさん» 読んでいただきありがとうございました。 (2019年12月29日 17時) (レス) id: df725488bb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紫燕-sien- | 作成日時:2019年12月19日 20時