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#78 -最俺- ページ28

「ねぇっ!Aがっ!Aが目開けた!」

聞き慣れた声が聞こえる。
なんか頭がぼーっとする…。
とりあえず目を開けると知らない天井が目に入った。
ん?ここはどこ?
私は体を起こそうのすると、背中に痛みが走った。
え?何?どういうこと?

ヒ「よかったぁ…」

キ「お前…心配させやがって」

こ「無事でよかった…」

フ「うぇっ…っ」

みんなの声が聞こえる。
私、どういう状況なんだっけ?
とりあえずみんなから話を聞こうとゆっくり体を起こした。

『え!?何で泣いてるの?』

なぜかみんなはめっちゃ泣いていた。
えぇ…?私何かした?

キ「バカ。Aのせいだからな」

こ「そうだよ…心配かけてっ!」

フ「うぇぇぇ…っ」

ヒ「A…覚えてないの?神楽琥優に刺されたこと…」

あぁ、思い出した。
そういえば私刺されたんだ。
琥優に話されてたんだっけ。
お兄ちゃんはアイツに殺された…。
…いや、とりあえず落ち着け。
まず、いろいろ聞いてみよ。

『琥優はどうなったの?』

ヒ「Aを刺した後、自首したみたい。今は警察のところだよ」

『そうなんだ…。琥優は何て言ってるの?』

ヒ「多分それはAも聞いたことじゃないかな?」

…ということは、話されたことは全て事実なんだ。
てか、ヒラくんたちも話聞いたんだ…。

こ「俺らがここにいるのも神楽琥優がしたことなんだ」

『…え?』

こ「Aを刺した後救急車を呼んで、救急隊員の人に“家族がいないから代わりにこの人に連絡してくれ”って言ってキヨの電話番号渡したんだって」

琥優は私たち家族だけじゃなくて、交友関係まで調べてたんだ…。
でも、そのおかげで今こうして私の周りにみんながいるわけだもんね。

キ「A…ごめんな。ずっと1人で辛かったよな」

キヨくんがボロボロに崩れた顔で私に言ってくる。
こんなときに不謹慎だけど、キヨくんって泣いてもかっこいいんだって思った。

フ「Aがずっと1人で背負ってきたもの、俺らが少し持ってあげればよかった」

さっきまでずっと泣いてたフジくんもそんなことを言い出す。
何?私が死んだみたいな言い方してるけど…。
え、私ちゃんと今生きてるよね?

続く



変なところで切ってごめんなさい。

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紫燕-sien-(プロフ) - (^ω^≡^ω^)さん» 遺言ありがとうございます笑!了解しました。うしざぁさん落ち書きますね。1週間以内に書くのでまた覗いてみてください^^ (2020年8月30日 23時) (レス) id: df725488bb (このIDを非表示/違反報告)
(^ω^≡^ω^) - うしざぁ落ちを......書いてくださ......い......(遺言  死因:萌え) (2020年8月30日 8時) (レス) id: f0a83a5353 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - いつも面白く楽しみに更新を待っています!大丈夫です!治ったらゆっくりでいいです!待ってますので…(^^) (2020年2月27日 2時) (レス) id: 84a3026717 (このIDを非表示/違反報告)
彩花(プロフ) - わぁ!リクエストとお答えくださってありがとうございます!続きがとても楽しみです! (2019年12月30日 4時) (レス) id: a656fafccc (このIDを非表示/違反報告)
紫燕-sien-(プロフ) - 宙ブラリンさん» 読んでいただきありがとうございました。 (2019年12月29日 17時) (レス) id: df725488bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫燕-sien- | 作成日時:2019年12月19日 20時

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