【実.況者】俺らの幼馴染みが鈍感すぎた件【最/俺】

#72 -サイコ組- ページ22

前回の続きです





ヒ「突然呼び出してどーしたの？」

キ「今からマリカで勝負するから！」

ヒ「は？」

ヒラくんは意味がわからないという顔でこちらを見てきた。
キヨくんからは何の説明もなかったようで…。
私に助けを求めてきた。
肝心のキヨくんは困惑するヒラくんを無視して準備を始めている。
私は渋々ヒラくんに説明をした。

ヒ「なるほどねぇ。いいよ、やろっか」

キヨくんのくだらない誘いを快く引き受けてくれるヒラくんは神様だと思う。
いい友達を持ったよ、本当。

キ「A、俺がヒラに勝ったら何してくれる？」

ヒ「俺も何かして欲しいー」

えぇ…。キヨくんあれ本気だったんだ。
面倒なことになったぞ。
でも上手く利用して、前からキヨくんにしてみたかったことやりたいなぁ。

『私の出来る範囲ならなんでもいいけど、私が勝ったら2人が何かしてね？』

キ「A絶対勝つじゃん」

ヒ「そーだよ！俺たちに勝ち目ないよ！」

騒ぎ出す成人男性2人。
いつまで経ってもガキだな。
大人になれよ。
だが、私は2人とマリカがしたい。
仕方なくハンデをつけることにした。

『じゃあ…4レース中、1回でも1位がとれなかったら私は負け扱いでいいよ』

キ「えー。A絶対1位とるじゃん」

ヒ「そーだよっ！」

面倒臭っ。
いつになったら大人になるのよ…。
あ…私の得意なあれすれば、キヨくんたちに文句言われずに勝てるかも。

『じゃあ私スタダ失敗させるし、12位スタートするから』

キ「えー…」

『お前、それ以上文句言うな？』

キヨ「はい」

なんとかゲーム開始まで持ち込めた。
が、結果は目に見えている。



15分後

『やったぁ！1位ー』

キ「何でだよっ！」

キヨくんはキレ気味にコントローラーを投げ捨てた。
ヒラくんは苦笑いでキヨくんを見つめている。
私は得意の打開で4レース全て1位を取った。
キヨくんごめんね(笑)

『じゃあ、ヒラくんは今度同人誌作るときに文句を言わずに手伝うこと！』

ヒ「喜んで付き合います」

よっしゃ！
これでヒラくんに恥ずかしい格好いっぱいしてもらえる。

『キヨくんはいまから女装ー』

キ「はぁ！？嫌だよ！」

『文句言うな？私が手伝ってあげるから』

ヒ「キヨの女装見たぁーい！」

ヒラくんはニヤニヤしながらキヨくんを見ている。
キヨくんは嫌そうな顔をしたが、女装をしてくれることになった。
これでヒラくんとキヨくんには女装させたことになるから、後はレトやんとフジくんにさせればいいかな。
絶対萌えるわぁ…。

続く

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