【実.況者】俺らの幼馴染みが鈍感すぎた件【最/俺】

#67 -最俺- ページ17

辺りもすっかり暗くなり、本来の私たちの活動時間になってきた。
それでもまだキヨくんはテンションが低い。
どうかしたのか…気になる。

「あれ？A？」

みんなでランド内を歩き回っていたら、キャストさんに声をかけられた。
…誰？てか何で私の名前知ってるの？

「A…俺だよ！」

え、マジで誰？知ってる人なのか？
学生時代の友達とかかな？

『ごめん。…誰？』

「やだなぁ…。忘れちゃったの？散々遊んであげたのに」

『あっ！』

思い出した。こいつ…





〜キヨside〜

眠い。
40時間以上寝てない俺にディズニーを楽しむ元気なんてない。
それにAと2人っきりだと思ったのに、余計なのいっぱいいるし。

「あれ？A？」

キャストの男にAが話しかけられた。
誰だよコイツ。
ただでさえイライラしてるのに、この男何なの？
Aと楽しそうに話してるしよぉ。
あー。ムカつく。

『えっ！？ちょっとキヨくん！？』

気がつけば俺はAの手を掴み、走り出していた。
閉園間際のディズニーで、門と逆方向に走っていく。
人気も引いたところで俺は我に返った。

キ「ごめん…」

『キヨくんどうしたの？』

“Aが俺以外の男と話してて嫉妬した”だなんて口が裂けても言えない。
もうダメだ俺。Aのこと大好きすぎて…。

キ「あのキャスト友達？」

『あれ？キヨくん会ったことなかったっけ？私の従兄だよ』

従兄…？…マジかよ。
あー…俺ガキ臭せぇな…。
彼氏でもないのに、いちいち妬いて…。

キ「…ごめん」

『ううん。そろそろみんなのとこ戻ろっか。心配してる』

Aは笑いながらフジとのトーク画面を見せてきた。
そして俺の手を掴み歩き出した。
どんなことをしててもかわいくて。
やっぱり俺Aのこと大好きだわ…。



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彩花様リクエスト
よくわかんない感じになっちゃって申し訳ないです。
リクエストありがとうございました。
まだまだリクエスト募集中です！

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