12【想いは強く】 ページ13
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「…率直に聞くけど、君は何者？」
「……、それを答える前に、君のその“盗聴機”を外してよ。」
見透かされている事に、焦りも見せずに余裕を見せる野坂。
Aは椅子から立ち上がって野坂に寄り、ズボンのポケットに入っていた盗聴機を奪った。
「65mm型ね…確かにこれ、質良くてお勧めだけど…関心しないな。」
「ふふ…
それでも、答えてくれる？」
何処か勝ち誇った様な笑みを浮かべる野坂。
「…君は分かっているだろうけど、他言したら君の選手生命に保証は無い。」
「分かってるよ。…僕は、純粋に君を知りたいんだ。
Aさんの、闇を。」
「純粋に、とか…」とAはククッと笑った。
Aと野坂は互いに鋭く見つめ会話を始めた。
「…まず、野坂さんが知ってる事、全部教えて。」
「…名前は夜道A。帝国学園二年で影山零治の書記を勤めていて、パソコンの技術は一流。…母親を探している。
……こんな所、かな。」
真剣な雰囲気とは正反対の「ふーん。」と言う気の抜けた声が部屋に響いた。
「もうそれだけ知ってたら上等でしょ。私を調べる暇があれぱ特訓した方が良いよ。」
「…何で、君はお母さんを探しているんだい？」
視線を感じ、Aは野坂に目線を戻すと真剣な表情だった。
流石にはぐらかせる雰囲気では無いので、嫌々、と言った感じで答えた。
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「…急に、消えたからだよ。」
「消えた……？」
それってどういう…
野坂は聞くがAも分からないと言う。
「それで必然的に総帥にお世話になってただけ。それ以上でもそれ以下でも無い。」
「…ちょっと待って、じゃあ、お父さんは？今、お父さんは何処に居るの？」
野坂はAの反応を伺う。
「…父さんは、何故か母さんを見捨てた。」
「見捨てた…？」
「…母さん消えた時も、見向きもしなかった。母さんの名前を、一回も呼ぶ事もしなかった…！」
野坂は、珍しく感情的になっているAの肩を抱いた。
「…でも、」
「……でも？」
「総帥は…母さんは、もう死んでいると言った。」
今聞いているだけでも胸が張り裂けそうになる辛い出来事に、野坂はAの体を自分の胸に納めた。
「私も…詳しくは知らない…
だからこそ、私が真実を知らないと…いけ、ない…」
「……Aさん…」
部屋にはAの控えめな嗚咽が響いた。
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Setsuki.(プロフ) - ice.11さん» いえいえ 笑 (2019年7月13日 12時) (
レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
ice.11(プロフ) - Setsuki.さん» 初めて知りましたw何気に面白い知識、ありがとうございます！ (2019年7月13日 11時) (レス) id: 14dbba7e04 (このIDを非表示/違反報告)
Setsuki.(プロフ) - どーもっ！← 度々失礼します！Setsuki.です！プリキュアって、変身にすごく時間かかっているように見えて物凄い速さで変身してるらしいです 笑 (2019年7月11日 18時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ice.11 | 作成日時：2019年7月3日 23時
