卅弐-32- ページ33
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全てに決着がつき、私は慌てて炭治郎達の元に走った。
『……っ。煉獄さん、思ったよりやばい怪我だな。』
「A!!煉獄さんを……『見殺しにする気なんてないから安心して。煉獄さん、貴方は生きるか死ぬかの瀬戸際だ。万が一のために言葉を預かっときましょう。』……っ。」
そう、彼は今ギリギリだ。
万が一のことなんて絶対起こさせないが、もしものための言葉は預かっといた方がいいだろう。
優しく微笑む煉獄さんは、言いたいことが決まっていたのだろう。
「ありがとう、A少女。では少しだけ話させてくれ。
竈門少年、思い出したことがあるんだ、昔の夢を見た時に。
俺の生家、煉獄家に行ってみるといい。
歴代の"炎柱"が残した手記があるはずだ。父はそれをよく読んでいたが…………俺は読まなかったから内容が分からない。
君が言っていた"ヒノカミ神楽"について何か…………記されているかもしれない。
そして、A少女、弟の千寿郎に、自分の心のまま、正しいと思う道を進むように伝えて欲しい。父には体を大切にして欲しいと。
それから、竈門少年、俺は君の妹を信じる。鬼殺隊の一員として認める。
胸を張って生きろ。己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと心を燃やせ。歯を食いしばって前を向け。
君が、君達が足を止めて
皆、もっともっと成長しろ。
俺は、君たちを信じる。」
これ以上はまずい。
意識が無くなる前に治療を始めなければ。
『すみません、煉獄さん。時間が…………。』
「……言いたいことは君のおかげで言えた。あとは頼む。」
煉獄さんとしっかり目を合わせて頷く。
ここが正念場。
踏ん張り時だ。
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抹茶タピオカ2号(プロフ) - 星花(ほしか)さん» とても面白いです!(* >ω<)続き待ってます!( ≧∀≦)ノサネミ―私の推し!( ´∀`) (2020年2月19日 10時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
オタクだお! - とても面白いです!(* >ω<)続き待ってます!( ≧∀≦)ノ (2020年2月15日 23時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
オタクだお! - とても面白いです!続き待ってます! 頑張ってください( ≧∀≦)ノ (2020年2月12日 20時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
オタクだお! - 新しいの読みました!面白いです!続き待ってます( ≧∀≦)ノ頑張ってください(* ´ ▽ ` *) あ、ちなみにこゆきです!報告忘れてごめんなさいm(_ _)m (2020年2月10日 19時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
オタクだお! - 新しいの読みました!面白いです!続き待ってます( ≧∀≦)ノ頑張ってください(* ´ ▽ ` *) (2020年2月9日 1時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宮原星花 | 作者ホームページ:https://www.alphapolis.co.jp/novel/905339711/7133683
作成日時:2020年1月24日 20時