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20-side K ページ43
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「お前、式もーちょい早くできないの?ほら再来週とか」
「ばっか、お前。結婚式ってな、結構準備に時間かかんの」
「友達の式に出られないなんて嫌だ」
「海くん駄々こねないのぉ」
飲み始めて1時間
頼むお酒もスピードもいつもと変わらない
「この前ドレス見に行ってさ〜やっぱ女子って好きだよなこういうやつ」
「お、綺麗じゃん」
「ちょー待たされたからね、このとき。来週は和装も見に行くって張り切ってるわ。ほんと、よく飽きねーなと思うよ」
この饒舌っぷり
幸せを前面に押し出した惚気トークを繰り広げる稜雅を、どこか別世界のことのように見ていた
そしたら、やっぱり気づくんだよ
こいつは
「海?」
「なんですかー?」
「どうなった…?」
「何がー?」
「いや、何がじゃなくてね」
分かってるよ、稜雅が言いたいことなんて
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作者名:きぃた | 作成日時:2018年3月6日 11時