17-side K ページ30
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「.........え?」
「うん」
「アメリカって......どれくらいなんですか?」
「とりあえず2年、かな」
「......っ」
やっぱりそんな顔にさせちゃった
「だからさ、これで会うの、終わりね」
「......」
自分で決めたことで今更揺らぐことはないけれど、声が震えた
そして唇を噛んで下を向くその姿に、やっぱりと確信する
正直、好いてもらってる気はしていた
自分を見る表情が愛らしいのはそのおかげで、それがますます気持ちを加速させたことも分かっていた
でもさ、Aちゃん
22歳からの2年ってすごく貴重なんだ
俺のこと待ってるよりも、すぐ近くにいる他の人と幸せになった方が.......きっとその方が
「...っく」
「Aちゃん?」
「やだ......」
「っ」
小さく聞こえたその声に苦しくなる
抑えられた声が徐々に大きくなってきてチラッと俺らを見る人も
「ごめん、とりあえず出よう」
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作者名:きぃた | 作成日時:2018年3月6日 11時