3-side K ページ16
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履歴書を奪うように取り、急いで店を出る後ろ姿
いや、まじまじ見てしまった自分がいけないんだけどね
見ず知らずの人
今は名前だけ認識してる人
こんなに引っかかるのは俺の心が不安定なせいかな
今日は酒飲みに行こう
折角だし、稜雅あたり誘うか
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「は?!結婚ってまじ?」
「まじまじ」
誘ってくるタイミング良すぎな、って言いながらノンアルをイッキする稜雅
「ほぇ〜〜お前、結婚するんだ」
「何度も言うなよ、恥ずかしいだろ」
とか言って、嬉しそうな顔しちゃってさ
「ちらっとしか見たことないけど、稜雅の彼女って年下の」
「そ、高校の後輩
なんでも一生懸命なやつだからさ、ほっとけないんだよ
でもそのくせ、包容力がすごくてさぁ
年下なのに甘えやすいの
あと綺麗好きで掃除の仕方が好みストライク」
「...あれ?そこまで求めてない?」
「うん、求めてないし聞いてもない」
「聞けよ」
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作者名:きぃた | 作成日時:2018年3月6日 11時