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その瞬間頭の中で声が聞こえた
偉そうに
もう1人の自分が言った
社会人になるルートすら掴めてないのにこんな能書き垂れて
真面目に自分語りなんて、恥ずかしい
って
「ごめんなさい...!
学生と社会人なんて比にならないのに、私なんて偉そうな...」
「Aさん」
「はい...?」
「ありがと」
あ、、、見えた
張り付いた笑顔の下の、彼の顔
眉を下げて、たくさんの感情を混ぜたような切ない表情
「ごめんなさい...」
「謝んないで
ありがとう」
この人が本当は何を考えてるか分からない
それでも、その顔を見れた
それだけで十分だった
少しでも彼の支えになれた気がした
そんな自分がちょっとだけ誇らしかった
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作者名:きぃた | 作成日時:2018年3月6日 11時