ワンダフル細胞 ページ8
2626side
俺は、とぼとぼとただいく宛など決めず歩いていた。
最近、ウィルスや細菌の侵入はこれといってない。
そう考えてみると、平和なのはいいけど、なんだか味気ないようにも感じてくる。
2626「はあ・・・お茶でも飲もうかな?」
一人てくてくとお茶を淹れにいった。
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2626「あれ?・・・あの人誰だろう?」
お茶を片手にウロウロしていると、橋がかかっている川の土手?の所のベンチでなにやらはりつめた表情の青年がいた。
2626「あの人も、真っ白!?(喜び」
真っ白なジャージのようなものを着ている青年に、謎の親近感を抱いた俺は気づけば彼のもとへと歩き出していた。
2626「あの・・・お隣、いいですか?」
?「あ、いいですよ。」
そう声をかければ、熟れた林檎のように赤い頬をした綺麗な顔が見えた。
2626「!?」
え、なんでこの人こんなに真っ赤な顔してるの!?
熱かな?だったら早く処置しないと・・・
2626「だ、大丈夫ですか?顔がすごく赤いですけど・・・」
?「あ、嗚呼。大丈夫だっ。」
何故か、俺も顔が熱くなってきたような・・・
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し、しまった!!
なにか話しかけないといけないからって喋りかけたけど、喋ること考えてなかった!
2626「え、えっと・・・赤みが、だいぶひいてきましたね」
必死にその場で取り繕う。
きっと俺の顔はさっきの彼より真っ赤だ。
前髪長くてよかった・・・こんな顔、誰にもみせられないっ!
.
変に冷や汗をかいて、混乱していたが、どうやらちゃんと彼と会話できていたようだ。
2626「ふーちゃんか・・・」
後で聞くところによると、彼は最近できた細胞らしい。個体番号は6731。皆にナミイとかみぃーちゃんと呼ばれているそうだ。
俺は『みぃーちゃんさん』と呼ぶことになった。
なんだか二重敬語みたいな感じでおかしな気がするけど、彼がいいね!っていってくれたから、そう呼ぼうと思った。
俺自身、ニックネームで呼ばれるのはあまりなれていないから、ちょっと恥ずかしい。
でも、沢山いる細胞の中で誰かに自分の存在を知っておいてもらえる心地よさは大きい。
4989「おおーい!2626番ー!」
2626「あ、4989番」
4989「どうした、そんな嬉しそうな顔して。さては誰かに告白でもされたのか!?」
2626「ち、違う!新しい友達が出来たんだ!」
4989「へえー。友達かあ」
2626「うん。」
みぃーちゃんさん。
また会えるといいね。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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はる - 一生童貞の変態ホワイトまりも野郎が出てた!(クプラさん) (2020年5月11日 0時) (レス) id: e814e05207 (このIDを非表示/違反報告)
ふてんにぶおんぷ(プロフ) - 最俺最推しさん» くっ…こいつ、直接脳内にッ!!ロキ上がってましたね!やっぱ最高ですね。 (2019年1月21日 21時) (レス) id: 7ca422baae (このIDを非表示/違反報告)
最俺最推し - 僕は美しい! (2019年1月19日 14時) (レス) id: f78cecde0f (このIDを非表示/違反報告)
ふてんにぶおんぷ(プロフ) - あんこもちさん» 分かりました!!そういって頂けるとやる気がでます!o(`・∀・´)oガンバリマス (2018年10月3日 17時) (レス) id: 7ca422baae (このIDを非表示/違反報告)
あんこもち - 更新頑張れ! (2018年10月3日 17時) (レス) id: 209354e5c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふてんにぶおんぷ | 作成日時:2018年8月16日 14時