くっきんぐ ふぉー ゆぅー ページ49
6731side
樹状「そういえば前、記憶細胞さんが『ナミイは料理が上手なんだぞー!』っていってたなあ。」
6731「滅多に料理なんて作らないぞ?大体、食料なんて一般細胞が食べときけば、体的には・・・。」
樹状「でも、記憶細胞さんだけ知ってるのって・・・なんだかズルい、よね?」
6731「は?」
目線を下げて言う彼は、何時ものあの黒く高いテンションがなかった。
樹状「僕よりナミイさんのこと知ってるのが・・・なんだかすっごく気持ち悪いなぁ。」
6731「だって、俺が此処に来てからいろいろ世話してくれたのは彼奴だからな。」
そういえばあからさまに嫌な顔をする樹状。
6731「でも、あんたにだって沢山助けられて俺の今がある。だから、あんたと出会えて良かったと思っている。」
樹状「本当に君は無自覚の困ったさんだね。」
樹状は少し、はにかんで見せた。
6731「・・・あ、ああ。そう、なのか?」
軽くディスられた気がするが、何とか樹状の機嫌が直ったらしい。
樹状は思ったよりも感情が豊かみたいだ。
樹状「じゃあさ、僕だけに何かつくってよ。」
6731「樹状に?でも、何を作ればいい・・・?」
樹状「僕は何でもいいよ。君が作ってくれるなら。」
そういって笑う樹状は、綺麗だった。
何時もの真っ黒な彼を忘れるくらいに。
6731「そうか・・・?じゃあ、ブドウ糖と水と・・・アミノ酸が欲しいな。」
樹状「あ、多分あると思うよ。そして、これ!良かったら着てみてよ。」
そういって差し出されたのは、緑色のエプロン。
6731「ありがとう。洗って返せばいいか?」
樹状「ううん。君にあげるよ。この前、君に似合うかな?と思って作ったんだよ。」
6731「え、これ作ったのか?」
樹状「うん。休憩時間にちょっとずつ、ね。」
6731「そうか・・・。ありがとう!」
いつぶりだろうか。誰かからの贈り物でこんなに心が踊ったのは。
樹状「これで、僕とお揃いだね。」
6731「・・・色だけだけど。・・・で、悪いんだけど、台所って借りれるか?」
樹状「キッチンなら休憩所の近くにあるよ。着いてきて!」
6731「休憩所・・・。ああ、いつもヘルパーTさんがサボってお茶を飲んでいる所か。」
俺は、もらった緑のエプロンを大事に抱えて、歩き出した樹状の隣に並んだ。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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はる - 一生童貞の変態ホワイトまりも野郎が出てた!(クプラさん) (2020年5月11日 0時) (レス) id: e814e05207 (このIDを非表示/違反報告)
ふてんにぶおんぷ(プロフ) - 最俺最推しさん» くっ…こいつ、直接脳内にッ!!ロキ上がってましたね!やっぱ最高ですね。 (2019年1月21日 21時) (レス) id: 7ca422baae (このIDを非表示/違反報告)
最俺最推し - 僕は美しい! (2019年1月19日 14時) (レス) id: f78cecde0f (このIDを非表示/違反報告)
ふてんにぶおんぷ(プロフ) - あんこもちさん» 分かりました!!そういって頂けるとやる気がでます!o(`・∀・´)oガンバリマス (2018年10月3日 17時) (レス) id: 7ca422baae (このIDを非表示/違反報告)
あんこもち - 更新頑張れ! (2018年10月3日 17時) (レス) id: 209354e5c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふてんにぶおんぷ | 作成日時:2018年8月16日 14時