赤血球で、白血球な皆のおまわりさん！！【はたらく細胞】

許可 ページ47

樹状細胞side




樹状「･･･へぇ。」

6731「･･･隠していて、悪かった。」



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うん。
実は、知ってた。





樹状「そうなんだぁ。ビックリだな〜！」



だって、あんなに可愛らしい笑顔が出来るなんて･･･。
誰だって、そんな彼女の笑顔を見てしまったら･･･。



誰だって一番に疑うでしょ？


ナミイさんが、本当に男の人なのかなって。



6731「･･･その、だな。中々言い出すタイミングが分からなくて。言えず仕舞いだったんだ。」

樹状「うん。分かった！もういいですよ。」


まあ、何度もいうけど最初から感づいていたしね。



樹状「ところで･･･。ナミイさんがわざわざ僕に会いに来てくれた理由って、何なの？」

6731「ぁ、そうだ！本来の目的を忘れていた･･･。」

そうやって、ナミイさんはごそごそと持っていた鞄から書類を取り出した。


案外、鞄は可愛らしいものを使うのか･･･。





6731「スギ花粉の騒動が･･･ほら。以前あったろ？あのとき、ちょっとヘマしちゃってなあ･･･。」

そういって、えへへと笑うナミイさん。

樹状「え？それ“ヘマ”って一言で済むことなの･･･？しっかりしてよナミイさん。」

油断しきったその笑顔に、僕もつられて顔が緩む。



嗚呼、幸せだなあ。
この人とこうやってたわいのない会話をするのは。




6731「それで、足はもう大分よくなったんだ。だからあんたに再パトロールの許可を貰いに来たんだ。」

樹状「なるほど･･･。じゃあ僕の判断で、貴方をどうにでもできるってことだね★」

6731「念のために言っておくが･･･このきに及んで、意地悪するのは止めてくれよ？」


未だに緩んでいる彼女の顔に、愛しさを感じた自分がいたような･･･

そんな気がした。





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