赤色の後輩ちゃん 3 ページ41
4201side
4201「はあ・・・。」
私は盛大な溜め息をついたあと、大きく息を吸い込んだ。
4201「先輩ー!聞こえますか?・・・先輩のことを助けて下さる人を私、探しに行ってきますので!!」
こんなに大きな声を出したのは、久しぶりだ。
3803「う”う・・・2401番ちゃん。ごめんね。本当にごめんねー!」
するとすぐ、そんな先輩の声が聞こえてきた。
血小板a「すみましぇんが、お願いします!」
血小板b「お願いします!」
4201「・・・行ってきます。」
.
.
.
でも、不思議なことに。
そんなに腹立たしくない。
いつも、完璧を・・・。
いつも、百点満点を目指していた私にとって。
誰かに足を引っ張られるのは、なにより大嫌いだったはず。
なのに、あの人を憎めないのだ。
否、あの人は憎めない人なのだ。
4201「でもまあ、出血性ショックのときは・・・本当に、お世話になったし。」
あの先輩は私に、
『覚えること』よりも
『効率を考えること』よりも
もっと大切な熱いものを教えてくれた。
4201「最後まで・・・諦めない心。」
だから、今度は私が先輩を助ける番だ。
.
.
.
4201「すみません。少々、お手伝いをして頂たいことが・・・」
赤血球x「あ、ごめん。これ急ぎだから。じゃあ・・・!」
道ですれちがった赤血球に声をかける。
4201「あの、すみま・・・」
赤血球y「ごめんねー。ちょっと今手が放せなくて・・・。あとにしてくれるかな?」
だが、やはり皆忙しい。
当たり前か・・・
一般細胞さんなら、手伝ってくれるかな?
じゃあ、あそこの細胞さんにでも。
4201「すみません。少し、お手伝いして頂きたいことが・・・」
細胞「あ”あ・・・?」
4201「!?」
そのあと、私は声をかけたことを後悔した。
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はる - 一生童貞の変態ホワイトまりも野郎が出てた!(クプラさん) (2020年5月11日 0時) (レス) id: e814e05207 (このIDを非表示/違反報告)
ふてんにぶおんぷ(プロフ) - 最俺最推しさん» くっ…こいつ、直接脳内にッ!!ロキ上がってましたね!やっぱ最高ですね。 (2019年1月21日 21時) (レス) id: 7ca422baae (このIDを非表示/違反報告)
最俺最推し - 僕は美しい! (2019年1月19日 14時) (レス) id: f78cecde0f (このIDを非表示/違反報告)
ふてんにぶおんぷ(プロフ) - あんこもちさん» 分かりました!!そういって頂けるとやる気がでます!o(`・∀・´)oガンバリマス (2018年10月3日 17時) (レス) id: 7ca422baae (このIDを非表示/違反報告)
あんこもち - 更新頑張れ! (2018年10月3日 17時) (レス) id: 209354e5c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふてんにぶおんぷ | 作成日時:2018年8月16日 14時