スギ花粉アレルギー 21 ページ37
6731side
もう辺りは、スギ花粉が襲来する数時間前の賑やかさと活気を取り戻し始めていた。
6731「にしても･･･今回のステロイドはまた一段と面倒だった。」
キラーT「確かにそうだな。お前にしては、珍しく追い込まれていたしな。」
6731「にしても、馬鹿なお前にしては今回のは、機転の利いた行動だったな。」
キラーT「だろ？いや、何となくステロイド自身が出てきた黒いカプセルを盾にすれば、光線を防げるんじゃねえかと思ってな。」
馬鹿って呼ばれたことを否定しないんだな･･･
6731「ああ。俺も気づけなかったのに･･･いざというときには頼りにになるよ。キラーT。」
キラーT「あ、ああ。そう･･･か？それは良かった。」
俺が、そう言えばあからさまに顔を反らした。
何だか腹が立つな。
遠回しに感謝したつもりなのに･･･。
1146「はぁ･･･はぁ･･･ナミ、イ。無事、だったようだな！」
6731「ああ。1146･･･お前走って来てたのか。」
キラーTと向かい合い、そうやってブツブツと喋っていると、丁度ふらふらした足取りで、シロさんがやってきた。
1146「ナミイ、本当に無事･･･なんだな？」
シロさんはそういって、方膝をついて身を屈めた。
まだ地面に座り込んでいる俺に目線を合わせるためだろう。
シロさんは本当に気遣いが上手い人だ。
6731「ああ。少し･･･足をやられてしまったがな。」
まだ少し熱が残る右足を擦りながら俺はそういった。
1146「っ！？大丈夫じゃないじゃないか。」
シロさんが慌てふためき、その手を俺の足の患部へ伸ばす。
.
俺はその自分へと伸ばされる手をパシッと掴み、静止させる。
6731「いや、大丈夫だ。心配してくれて有難う。これぐらい、直ぐに治るさ。」
1146「っ、だが･･･！！」
6731「お前も、少なからず怪我しているだろう？俺に構わず自分の心配をしろ。」
1146「俺の傷とお前の傷の深さは全然違う！！」
6731「なんでそんなに必死になる？他人のことだろう？痛いのは俺だ。」
だから、お前は心配するな。
俺は、精一杯の笑顔を作る。
終わる気がしない、この右足の痛みに気づかないフリをして。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
沢山の沢山の高評価をありがとうございます！！お気に入り登録も沢山の方がしてくださって･･･
期待してくださってありがとうございます！
こんなに楽しく更新できるのも、素敵な読者様方がいらっしゃってのことです。
心から御礼申しあげます。
スギ花粉アレルギー 終(追記有り)→←スギ花粉アレルギー 20
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 161人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はる - 一生童貞の変態ホワイトまりも野郎が出てた！(クプラさん) (2020年5月11日 0時) (
レス) id: e814e05207 (このIDを非表示/違反報告)
ふてんにぶおんぷ(プロフ) - 最俺最推しさん» くっ…こいつ、直接脳内にｯ！！ロキ上がってましたね！やっぱ最高ですね。 (2019年1月21日 21時) (レス) id: 7ca422baae (このIDを非表示/違反報告)
最俺最推し - 僕は美しい！ (2019年1月19日 14時) (レス) id: f78cecde0f (このIDを非表示/違反報告)
ふてんにぶおんぷ(プロフ) - あんこもちさん» 分かりました！！そういって頂けるとやる気がでます！o(`・∀・´)oｶﾞﾝﾊﾞﾘﾏｽ (2018年10月3日 17時) (レス) id: 7ca422baae (このIDを非表示/違反報告)
あんこもち - 更新頑張れ！ (2018年10月3日 17時) (レス) id: 209354e5c5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふてんにぶおんぷ | 作成日時：2018年8月16日 14時
