俺がいる。【伏黒恵】2 (ページ42)

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92話ページ42

Aは殴られても刺されても、その側からすぐに治癒して攻撃に向かった。うっすら笑みを浮かべ、真人を痛ぶるのを楽しむように、1発1発着実にその魂を痛めていった

真「っぐふ、……う"っ、、ん"っ」

『まだまだ…まだまだ…』

真「はぁはぁ、、化け物が！！何故お前は無意転変が効かない！何故爆ぜない！あの女は成功したのに！」

『アンタが私を完成させた…』

真「俺が？お前を？…ま、まさか…」

『後がアンタを祓え(殺せ)ばいいだけ』

無意転変はAに効いていないわけではなかった。ただそれは真人にとって間違いな方へ進んでしまっただけ。
言うならば、無意転変によってAの天与呪縛が改善されてしまったという事。

前にメカ丸に施されたその物だった。

『…シね』

真「じゃ、最後にずっとこれを望んでいたお兄ちゃんにお礼を言わないとね」

『っ！！』

東「っ！A！！」

最後に黒閃を喰らわそうと飛びかかるA。そして突然姿を変えた真人はAの兄の清の姿に変わっていた。思わずたじろいでしまえば、今度こそトドメをと、真人の手が伸びてくる。そしてパンと音が響いた。

真「A、久しぶりだね。ずっと会いたかった」

『やめ、、、やめろ！！』

真「ずっと寂しいんだ。Aもこっちに来てくれないか？」

『その姿で近づくな！！』

真人は清の姿でAに話し続ける。途中触れようとするも、寸前で避けられるが動揺しているAを見てさぞ楽しい様子の直人。そして姿を戻すと口を開いた。

真「ハッハッハッ。そんな動揺しなくたって、君の兄はもう死んでるんだから安心しなよ」

『ックソ野郎』

真「送ってあげるよ兄の元に。特別に俺の手でぐちゃぐちゃに形を変えてあげる」

虎「龍ヶ崎！避けろ！」

『っ！』

Aは避けようと力を入れるが入らない。重傷傷の治癒数回、3回の黒閃の使用と、1発不発の黒閃、その他呪力の使用で、いくら呪力の量が多いとは言え、ロスも多いAの呪力はすっかり空になっていた。

Aは自力でクリーンヒットは避けるもののもろに顔面に拳を喰らい、吹っ飛ばされたところを虎杖が受け止める。

虎「ごめん龍ヶ崎。そしてありがとう。俺アイツ祓って来るから釘崎を頼む」

そう言ってまだパンっと音が鳴ると真人の目の前に虎杖の姿が。そして黒閃を喰らわせた。

新「龍ヶ崎さん、釘崎さん運ぶの手伝って下さい！」