82話 ページ32
陀「はな…みぃ…っよくも、、よくも花御を…殺したな!!」
直「成る程弱いはずだ。まだ受胎だったと言うわけか」
花御は先程ヒカリエにて五条に殺されたばかり。陀艮は花御の死を察知すると激怒し、受胎だった体から脱皮して本来の姿を現した。
そして陀艮は指先に力を溜めると、それを容赦なく放出した。
希「っ水!?なんつー物量だよ。地下だったら詰んでたぞ」
真希は大量の水に流されそうになるもの、壁に呪具を刺しその上に避難。
Aは迫り来る水に手を出せばそこから水が凍り、氷の壁が出来れば水は壁をはけてAは流されずに済んだ。
直「呪霊よ。アニメーションが1秒に何フレームあるか知ってるか?」
陀「呪霊ではない」
直「昨今の解像度はフレームレートを上げたがる風潮」
陀「私は陀昆。花御、漏瑚、真人にも」
直「4Kやら60fpsやら」
陀「我々には名前があるのだ!!」
直「不粋だとは思わんか!!」
不意をついて七海が攻撃を仕掛ける。
そして3人も攻撃をしていくが…
『効いてない?手応えはあるのに…』
七「ダメージ無し言うよりは、HPが果てしないという感じですかね」
直「4人でもなお祓えんとは由々しき自体だな…
水の防壁は娘が凍らせれば何とかなる。同時に大技は出せるのか?呪力過多、術式もまだまだ手数があるな。ならばどうする?簡単に技を出す前に
…速度で潰す」
4人は同時に攻撃を喰らわすも、滞空して逃げられる。
だがそれを読んでいた直毘人が畳み掛ける。
そして手で印を結ぶ陀艮。
直「させんよ」
直毘人は陀艮の手を潰すが、次の瞬間陀艮の腹に呪印が現れた。
陀「領域展開"蕩蘊平線"」
瞬きの瞬間に辺りは変わり、まるで南国リゾートだ。そして鋭い牙を持つ魚が真希に襲い掛かろうとしていた。
『真希さん!』
希「式神!!これが領域の必中か…」
陀「術式解放、死累累湧軍」
すると牙を持つ魚が海から大量に湧き出て4人に迫り来る。
七「真希さん!式神は真っ直ぐこちらに向かってくるわけではない!!次の瞬間には私達の肉を抉っている、触れられたと感じたら片っ端から叩き落としてください!ほとんど呪力のないアナタにはそれしか!」
次の瞬間、魚は七海に喰らいつく。次から次へとくる魚に七海の姿も見えなくなる。
希「七海さん!!」
そして直毘人も式神によって遮られた視界で不意を疲れ、殴り飛ばされた。
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作者名:かえさ | 作成日時:2021年1月9日 0時