俺がいる。【伏黒恵】2 (ページ30)

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80話ページ30

記録___2018年10月31日19時
東急百貨店東急東横店を中心に
半径およそ400mの帳が降ろされる

釘「駅前のスクランブル交差点に人がいない！？ハロウィンの渋谷よ！？」

新「そこで何かがあったみたいッス。みんな散り散りに帳の縁まで逃げてこう訴えてます
"五条悟を連れてこい"と」

現在渋谷に突如降ろされた帳に呪術師たちは班になって周辺各地を転々としていた。
そしてここ、渋谷マークシティレストランアベニュー入り口に禪院直毘人、禪院真希、釘崎、Aの禪院班は待機している。因みに帳外だ。

直「フッ非術師が奴を知っているわけがない。言わされているな」

『帳は壊せないんですか？』

新「難航してるッス。なにせ帳自体は術師を両側から拒絶してない、力技でどうこうできそうもないッス。だから帳を降ろしてる呪詛師を探してとっちめたほうが早いッス」

希「じゃあ私らはその手伝いだな？」

新「いいえ！皆さんはまだここで待機っす！！」

______20時31分五条悟現着

五「こりゃひどい」

五条は到着するや否や渋谷ヒカリエのB1Fへ向かった。そこで目にしたのは、帳によって出られなくなった非術師(一般人)。そして更に下の階でも同じ帳で閉じ込められた人達が…

五「フム…なんとなく狙いはわかったかな。
…乗ってやるよ」

五条は最下層B5Fの副都心線ホームへ降り立った。

漏「来たな」

五「クククッ、準備はバッチリってわけだ。これで負けたら言い訳できないよ？」

漏「貴様こそ初めての言い訳は考えてきたか？」

______21時22分渋谷

直「改造され建物内に待機していた人間が、今になって非術師を襲い始めたか」

『改造…無意転変…まさか』

希「どーした、顔色悪いぞ。いけるか？」

『勿論です』

七海建人、猪野琢真、伏黒の七海班
日下部篤也(東京校2年担当、1級術師)、パンダの日下部班
そして禪院班

同刻3班突入

『ひ、酷い』

目の前に広がる改造された人間達。魂の声を出しながらも元は同族だった人間をいろんな方法で殺す光景が目の前に広がっている。

「コロ、し、テ」

希「…っ、やるしかねぇ」

呪術師にとってこの程度はどおって事ない。だが元は人間だった事を思うと心痛する。

釘「…この人達のためにも私達が楽にしてあげましょう」

『…そうだね』

こうして1人を除き3人は改造人間達を祓っ(コロシ)ていった。