73話 ページ23
虎「あれ?伏黒と龍ヶ崎もいんじゃん」
2人の名前が上がって気付く。小沢の事を何一つ伝えてなかった事を…
中学から別人へと変化を遂げて誰だか分かる確率なんで0に等しい。ましてや"誰?"なんて久しぶりに再開した憧れの人には絶対言われたくない言葉だ。
釘「虎杖!!この子は……」
虎「あれ?小沢じゃん、奇遇〜何してんの?」
予想外の虎杖の反応に、A、釘崎、伏黒は10点を挙げる他ない。
こうして5人は暫くファミレスで話し解散となった。
釘「虎杖、優子駅まで送ってって〜」
虎「おう!行こうぜ小沢!」
小「は、はい!」
伏「本当にいいのか?せめて連絡先だけでも」
釘「私は交換したし、まぁ大丈夫でしょ。それより私ようやく自分の気持ちに気づいたわ」
『それって…』
伏「あ?」
釘「私が彼氏できるより先に虎杖に彼女ができるのがなんかムカつく!私の後ろを歩けよ!」
伏「あっそ」
『今度こそ気持ち読めたと思ったのに…』
______________
『………今日も来ない』
来ないと言われるその人物…言わずもがな伏黒だ。実は伏黒、釘崎に言われた押してダメなら引いてみろ作戦を絶賛実施中という訳でここ最近Aの部屋には行っていない。
『どーすんのよ、このコーヒー。恵が来なくちゃ誰が飲むって言うの…』
何かモヤモヤを隠しきれないA。そんな中部屋の隅から何やらパチ、パチと音が聞こえる。
『ん?この音何?……ヒッ!な、、、なにこれ!!』
Aが目にしたのは大きめの見た事もない虫。施設に入ってから虫とは無縁のAは、当然虫の耐性がついてないのだ。
Aは直ぐ部屋を飛び出し隣の釘崎の部屋をノックした。
だが生憎釘崎は入浴中。Aの呼びかけには1ミリも気付かない…
『野薔薇…なんで!!…共同スペースに行けば誰かしらいるよね?』
そして走って向かうも、見事に人は0…と思いきや、タイミングよくそこに虎杖がやって来た。
虎「あ、龍ヶ崎じゃん!ココに来んの珍しいな」
『悠仁!!…よかった…』
虎「ど、どうした?」
Aは上がった息を整えながら虎杖の手をバッと握ると
『私の…部屋に、、来て』
虎「お、おう?」
こうして虎杖の手を引いて早足で部屋に戻ったA。虎杖が来た後すぐ、共同スペースに来ていた伏黒は、この状況を最初から目撃していたことなど気づかずに。
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作者名:かえさ | 作成日時:2021年1月9日 0時