俺がいる。【伏黒恵】2 (ページ18)

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68話ページ18

釘「舐めた走り方しやがって、そんなんでちぎれると思ってんのかよ」

「…私背中がコンプレックスでして、、、警告です。

私の背中を見たら…殺しますよ」

そう言ったのも束の間…その何者かの背後に虎杖と虎杖とやり合ってた呪霊が通り掛かった。

虎「あ、龍ヶ崎と釘崎」

「あ、兄者」

兄「み、み、み、見たなぁぁあああ」

虎「え、誰？何かゴメン」

弟「ゴメン兄者！！わざとじゃねぇわざとじゃねぇんだ！！」

兄「殺す」

そして背中を見られたことにより、そっちに意識を飛ばしていた兄者と呼ばれるソイツに、釘崎は金槌で容赦なく叩き付ける。

釘「じゃなんでんな格好してんだよ」

兄「ムレるんだよ

蝕爛腐術極ノ番 "翅王"

バチ、殺、し」

兄の背中からは血で出来た羽が生えた。そこから滴る血は石をも溶かしているようだ。

虎「あの血触んなよ！！」

釘「わからいでか！」
訳)わかってるに決まってる

『うん』

兄「さぁ走りなさい、背を向けて」

そして3人は急いで走り出す。

虎「もっとスピード出せるか？」

『うん！呪力は十分ある』

釘「無！理！」

釘崎がそう言った途端、虎杖は釘崎を抱え走り出した。Aは体内で呪力を操れる為、足に全呪力を送ればそれなりのスピードで走れるはずだ。

『っ！』

虎「どうした！龍ヶ崎！」

『急に、気配が現れた…』

釘「宿儺の指が結界から出たって事？」

虎「指！？ここにあんの？」

『足止めして、私は恵の方に戻る』

虎「…絶対後で落ち合おうな」

『うん。お互いの約束は死なない事』

こうしてAは足を止め後ろを振り返る。

『霧氷睡蓮菩薩』

そこに現れたのは、氷で出来た巨大な菩薩像。
口から冷気を吹き出し敵を凍てつかせたり、素早い腕の打撃で攻撃もしてくる。菩薩自体の移動は不可能だが巨大な為、腕のリーチは長く結構な広範囲攻撃可能だ。でも攻撃型と言うよりかはこのように足止めに使ったり盾に使う方が有効的。

兄「フッ、大人しく死になさい」

こうしてAの目の前まで迫って来た血の槍。だけどそれは突き刺さる寸前で動きを止め粉砕した。

兄「なに！？」

『貴方のこの血は私まで届かない』

兄「成程、後ろのデカブツの冷気で凍って砕けてるって訳。厄介ね」

『そう。貴方の相手はこのデカブツ』

それじゃとAは菩薩像の手に乗り伏黒の元へと投げられるがそうはさせない、と兄が邪魔に入る。だがそれをも菩薩が許さない。