66話 ページ16
新田の説明に安心を取り戻した藤沼は、一緒に行った人の名前をあげ始めた。
藤「肝試しに行ったのは、部活の先輩2人…
そうだ伏黒君。あの時津美紀さんも一緒にいたよ」
『っ!』
伏「そうか。じゃあ津美紀にも聞いてみるわ」
ここにいる誰しもが思っただろう。津美紀は伏黒の姉だと言うことを。伏黒は少し気の抜けた顔で藤沼に返事をし、そのまま藤沼達は帰って行った。
『…恵』
Aが伏黒の名前を呼ぶが伏黒は放心状態。その姿を見た虎杖が透かさず伏黒の名前を呼んだ。
虎「伏黒しっかりしろ!!まずは安否確認だろ!!」
伏「…大丈夫だ。悪ぃ少し席を外す」
こうして電話し始めた伏黒は最終的には伊地知と話していた。
そして電話を終えた伏黒に釘崎と虎杖は口を開く。
釘「何で伊知地さんと話してんの?」
虎「津美紀の姉ちゃん無事だったか?」
『…』
伏「問題ない。それより任務の危険度が吊り上がった。この件は他の呪術師に引き継がれる。お前らはもう帰れ」
『恵は?帰らないの?』
伏「俺は武田さんに挨拶して帰る」
こうして伏黒に車に乗せられたA達は窓越しに伏黒を見つめる。
『絶対、行くよね』
釘虎「「行くね」」
車はすぐ止めてもらい、伏黒を尾行することにした3人。伏黒はやはり武田の元へは向かわず八十八橋の下に向かっていた。
伏黒は暫くしてやっと気づき橋下下手前で立ち止まった。
釘「自分の話をしなさすぎ、ここまで気付かないとは相当テンパってるのね」
虎「だな」
『うん。私今日1日で恵の事何も知らなかったんだって、ちょっと悲しくなってた。別に何でも話してくれって訳じゃなくて…私も恵の力になりたいし助けたい…』
虎「そうそう。せめて頼れよ。友達だろ」
伏「…津美紀は寝たきりだ。この八十八橋の呪いは非術者の前だけに現れる。本人が申告できない以上いつ呪い殺されるかわからない。だから、今すぐ祓いたい
でも任務の危険度が上がったのは本…」
釘「はいはい」
虎「始めっからそう言えよ」
『絶対誰も殺させない』
伏黒は軽く笑みを溢しそれに気づいていない他の皆は、先へ進み始める。
______
______川や境界を跨ぐ彼岸へ渡る行為は、呪術的に大きな意味を持つっス
新田の助言を元に意識しながら進み、川を超えた瞬間…
虎「出たな」
釘「祓い甲斐がありそうね」
呪霊が目の前に出現した。
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作者名:かえさ | 作成日時:2021年1月9日 0時