63話 ページ13
『ここが、その知人の家…ですか?』
虎「葬式…」
まずは大きな一軒家の知人宅についたA達。だがその家には喪服を着た人たちが出入りをしていて、葬儀が行われていた。
新「これは…参ったっス。他の3人と同じ死に方っス」
『でも、オートロックじゃ…』
新「そう、オートロックじゃないっスけど、玄関前で殺されてるっス」
新田の話からすると知人は1人で帰宅した際"鍵が空いているのにドアが開かない"と他の家族に言っていた事があるらしい。そして両親の話から3人との関係はよく知らないらしく、唯一の手がかりを無くした5人は亡くなった人たちの共通点、さいたま市立の浦見東中学校へ足を運んだ。
『え、タバコ吸ってる…』
釘「ほんと、わかりやすいのがいるわね。ブン殴って更生させましょ」
虎「なんで?」
校舎の隅でタバコを吸っていた学生2人。その2人はこっちに気付いたと思ったら驚いた顔して、お疲れ様です!!と頭をバッと下げて来た。
『えっ!?』
釘「フッ何よ。
虎「オーラってやつは、隠しても滲み出るもんだからな」
勘違いをしている2人を他所に、卒業ぶりですね伏黒さん!!とその学生は話を続ける。その言葉に3人は目が点になり伏黒を見ると、伏黒は気まずそうに口を開いた。
伏「俺、中学、ココ」
釘「それも驚きだけどそうじゃねぇだろ」
虎「何した!お前中学で何した!」
『ここが、恵の通っていた中学…』
虎「アイツらに聞くのが早い!」
釘「おい、バカAバカB。伏黒になにされた」
A「俺ら…というかこの辺の不良、半グレその他諸々伏黒さんにボコられてますから」
その言葉にまたも伏黒に目を向ける3人。そしてまた気まずそーに伏黒は答える。
伏「…ボコっ…た」
釘「なんでさっきからカタコトなんだよ!」
虎「何してんの?お前何してんの?」
『…』
驚く2人とは対照的に、Aは校舎を眺め1人何かにふけっていた。その様子にすぐに気付いた3人。
虎「龍ヶ崎どうじたんだろ」
釘「伏黒の悪行にドン引きしたんじゃないの?そんな人だと思わなかった〜って」
伏「…っ!べ、別に悪行じゃねぇだろ」
いいからどうしたのか聞いてこいと言われた伏黒は、恐る恐るAに近づき声を掛ける。
伏「あの、俺は…無闇矢鱈にボコってたわけじゃなくて…」
『えっ?うん?』
Aの反応からどうやら3人が思った事は的外れだったらしく、お互いに"?"が浮かぶ。
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作者名:かえさ | 作成日時:2021年1月9日 0時