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あの日から1ヶ月程経った頃
楽屋のドア開けた瞬間から
不機嫌そうな顔をしている照史
こんな時は近付かないのが一番
…と思っていたら
真っ直ぐ俺の隣に来て
「Aが
あの写真の事で話があるから
今日来る言うてるわ」
珍しいな
「ちゃんと話してこいよ」
「急になんやろな
今まで似たような写真出ても
大丈夫言うてたのに…」
「普通、最初の写真が出たときに
一揉めするんちゃうんw
たまには文句も聞いたれよ」
不服そうな表情で頷く照史
確かに珍しいなとは思ったけど
この日は朝から晩までビッチリで
頭の中は仕事で埋め尽くされていた
・
翌日
アラーム音で目が覚める
短い針が真っ直ぐ9を指している
今日は昼からの仕事やから
少しのんびり出来たな…
開かない目をこじ開けて
スマホのアラームを停めると
画面に通知が
………メッセージか
朝の通知は仕事の話が多い
寝転がったまま
なんとなくタップする
マネージャーからの今日の予定
ツレからのどうでもいい報告
共演者さんからの微妙な連絡
グループメッセージには
望と�陲舛磴鵑�
夜中に遊んだ画像がアップされてる
夜の公園でデカい男2人が何しとんねん
クスクス笑いながら欠伸をし
次の通知に移る
Aから
朝の4時…？
真面目なアイツが
変な時間に連絡してくるのは
良くないことが起きてる時
覚醒した頭
体を起こしてタップする
『沢山守ってくれてありがとう
淳太くんに会えて本当に良かった
何も返せなくてごめん
ずっと応援してるからね
誰よりも幸せになってね
誰よりも幸せでいてね』
なんやこのメッセージ
まるで…別れの言葉やん
送ってきた時間も内容も
あまりにもおかしくて
すぐにメッセージを返す
「いきなりなんやねん
なんかあったんか？」
朝のルーティンを終わらせてから
スマホを見ても既読は付いていない
今日は日曜日
もう起きてるはず
SNSから電話を掛けるけれど
出ることは無かった
掛け直そうかと思った所で
インターホンが鳴り
迎えが到着した
この日に限って様々な連絡が立て続いて
あちこちに返事をしている間に局に着いた
もう一度電話を掛けようかと
迷いながら楽屋に着くと
照史が焦った顔してすっ飛んできた
「なぁ、Aに連絡取ってくれへん？
メッセージでも電話でもええから」
眉は完全にハの字
瞼は腫れていてクマが凄い
揉めたな
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作者名：向日葵 | 作成日時：2022年6月8日 10時
