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「え？だって淳太くんは凄く大切な人だよ
淳太くんは…ちがうの？」
唇を尖らせながら
さも当たり前のように言う彼女
アルコールの力は凄いな
「大切に…決まってるやんけ」
嬉しい言葉を聞けたから
俺も便乗して伝えよう
ここまで酔ってたら
彼女はきっと覚えてないから
「俺…お前の事、大切過ぎるんよ
可愛くて面白くて
最初はただの飲み友達やったけど
時間が重なるうちに
お前の人間性から何から
全てが好きになった」
口に出したら止まらない
彼女の背中に腕を回し
胸の中に閉じ込めた
「笑っとって欲しい
幸せであって欲しい
俺が少しでもお前を幸せに出来るなら
何でもする
だから…
困ったら俺を頼れ
全力で甘えろ
そんで
1秒でも長く笑っててくれ」
一世一代の告白のつもりやったのに
結局自分の気持ちの再確認になった
やっぱり俺は
Aに幸せで居って欲しい
相手が俺なら、そら嬉しいけど
照史と一緒におるAは
ホンマにキラキラしとんねん
プリンセスって
こんな身近におるんやって
見るたびに思ってるなんて
口が裂けても言われへん
「ﾝﾌﾌ…ありがと
わたしは…ずっと幸せだよ
今だって、淳太くんが居てくれる
ギュッてしてくれるから
安心して…眠くなってきた
もう…さみしくないよ」
そう言いながら
俺の背中に腕を回した
「淳太くんも…幸せでいてね
大切な人と…時間をかさねて
誰よりも…幸せいっぱいでいてね」
幸せなんて言える状況ちゃうのに
今にも眠ってしまいそうな
でも明るいトーンで話す彼女
アルコールのせいなのか
薬のせいなのか
記憶飛ばす程に辛いくせに
「俺は幸せやで
大切で大好きなメンバーといつも一緒やから」
メンバーの前では言われへんけど
みんなと仕事出来てる今
俺はめっちゃ幸せやなって思う
「みんな…超忙しそうだよね」
「せやな、めっちゃ忙しい」
とてつもなく地道だけど
少しずつ芽吹いていってるんよな
努力が実っていくって楽しい
「ずっと…がんばってるもんね」
「ありがたいけど大変や
でも、もう少し売れたいなw」
「ﾝﾌﾌw
じゃ…私も…がんばる」
「ん？」
「淳太くんの…
大好きで大切な仲間を守る」
…また話が戻ってもうた
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作者名：向日葵 | 作成日時：2022年6月8日 10時
